2008/10/30 エルガ3題の塗装〜都営バスR代/PKG-KVの製作
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先日カッティングプロッタを使用してお験しカット頂いたマスキングシート、折角のご好意は無駄には出来ません。 そんな訳で、もう半年以上前に着手していたエルガ2台にこの時試作していたR代も「ついでに」追加して塗装してみました。 何しろ一番手間な曲線のマスキングが省力化された事で、この手間を余り考えずに着手出来る強みは大きいです。 R代は厳密にはPKG-KV=ブルーリボン2で、今日はそれの加工についても少し書いています。
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先ずは燈色塗装へのマスキング完了の図。 以前は3台をこのような状態までマスクするのにどのくらい掛かったでしょう。 それが今回は3台で1時間ほどで完了してしまうとは… 嬉しいナーー
あ、ゾルはこんなにボテボテ塗る必要は無いです^^;
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今回追加した1台はPKG-KV(R代車)へ加工しています。 都バスセット2に入っているPJ-仕様をベースに、ライトの2灯化
/ ドア側後部側面に開口部を追加 / 非常口後ろの窓下辺を他の窓と同じになるように拡大+窓枠をプラ材で復元
/ 後面蓋を移植 〜等を施しています。 このバスの特徴として、ヘッドライトの2灯化と非常口後ろの窓の加工(+出来れば着色窓ガラス)さえ押さえておけば、他の部分はまぁどうでも良い部類でしょう。
各種蓋等についてどうやって加工しているのかご質問を頂きました。 私はスジ彫り作業が苦手な事もあり、テンプレートのようなものを作って彫るのではなく、似たようなディティールを探して埋め込んでしまう方法を取っています。 例えば今回のように蓋を別の位置に表現したい場合、先ずは様々な製品から同じようなディティールを持った部分を探す(バスコレに限らず)>目標位置にピンバイスで下穴を開け、そこから徐々にアートナイフで埋め込むパーツに合わせて開削>慎重に位置合わせして埋め込む>表面を仕上げる〜です。 この時必要なものは、保持力のあるピンセット(埋め込む小パーツを削る際に保持力が無いと困る)、アートナイフ(穴の開削に)、ピンバイス(下穴に)、#400/#1000ペーパー(アルミブロック等平らなものに貼り付けたものとペーパーそのままのもの)、流し込み接着剤(仮止め&位置調整)、瞬間接着剤となります。
今回使ったディティール用素材は10弾旧セレガから。 前輪後ろにある四角い凹みをKVの左側面エンジン開口部に見立て、運転席側に2つある蓋(どちらもほぼ同じ)を横倒しにしてリアナンバー右上辺りに埋め込みました。 このような加工は製品の仕様に極力合わせて如何にも加工したと思われないように作りたいと言った、ある意味工作とは相反した目的がある為です。 従ってこんな妙な拘りが無ければ、デカールやマーキング他、作者それぞれの手法があって良い筈ですし、モデルの大勢に影響しないような部分ならいっそ端折っても良いと思います。
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現状ここまで塗装完了。 3台まとめて塗装しましたが、流石デジタル機器の威力ですね。 殆ど個体差も無く量産する事が出来ました。
前面2灯ライトの表現ははっきり言って似て無い気がします。 どうして似ないか原因は掴めて来ましたが、もうそれを実行する気力が続かず。 どうせ周囲は黒になってしまうし〜と、一応これで良しとしておきました。 N代CNG車では側面ウインカーや蓋の位置が違っていましたが、R代はこのままでOKなようです。
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似たようなエルガ一族ですが、時期やタイプによって少しずつ変化しています。 画像右のKL-エルガには(実車は)ナンバー右横に蓋があります。 他は弄るのにこれは弄らない… 拘りがどうのと言いつつ、結局はいい加減なものです(汗
以前加工したエルガ2台の記事(2008/02/10)
<左=PKG-KV(R代)> 種:都営バスセット2/PJ-仕様(右側面にあるエンジン開口部やナンバー位置、パネルライン等一番似ている) <中=PJ-LV(N代CNG)> 種:大阪市セット1(左側面にあるエンジン開口部とナンバー位置&照明具が有利) <右=KL-LV(L代)> 種:立川バスセット(無論通常品でもOK。他と揃える意味でこれを使用。大阪市セット2もボディーは同じ) |