2006/09/11 都営MP107K-3U(MP118) ブルドッグ2種の加工 |
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ブルドッグ… 地元では北村/日野RE100/富士3E/呉羽MRなど典型的なモノコック車が闊歩する中、屋根に乗る妙な箱や観光バスと同じ大きなリアウインドを持つ斬新な形態に当時は本当に衝撃を受けたものでした。 今の目から見れば同じモノコックボディーと括られてしまいますが、ペンギンマークも誇らしく威風堂々とした"よ65号車"〜管理人にとってブルドッグは他のモノコック車とは一線を画す思い出深い車両なのです。
さて前置きが長くなりましたが、今日のお題はこのブルドッグです。 文章の流れからすれば"よ65"〜地元かなちゅうバスと行きたいところですが、今回は管理人のシリーズモノ都営バス=MP107K-3U
2種として加工してみました。 画像右は小型幕や初期型クーラーが特徴的なG代試作冷房車、左は大型幕やナックルカラー、クーラー形状が変更されたH代後期〜M代(M代はMP118)までの形態を予定しています。 情報によると試作冷房車もナックルカラーに変更されたらしいとの事ですので、管理人的にちょっと…な鈴木カラーには塗らない可能性大です。 塗装変更後のG代試作冷房車の画像何方かお持ちではないでしょうか?
■加工箇所など
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バスコレデフォのM尺を都営バスの仕様に合わせたK尺化(実車WB4800mm)に変更します。 切断箇所は前輪〜戸袋間です。 都営バスの場合、運転席側のコンデンサルーバーの移設や車体裾の変更が必要なようです。(現時点では未加工)
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窓割りがモデルと異なる部分は、一旦サッシをそっくり削除してしまいました。 ここで迷うのが、バスコレ製品ではモノコック車はサッシがボディーに表現されている点で、この表現方法を踏襲するなら他車から切り取って持って来るか自作により再構築する事になります。 しかしバスホビーガイド2で、葉賀敏明氏が製作された同車の工法〜5Eの窓を利用してはめ込み化する工法も見た感じが良く、サッシをすっきり見せる他に塗装も有利になりそうです。 一点障害?があるとすれば、以降モノコック車を製作する際に質感の差をどう考えるかで、サッシを再生するか全部くり抜くか〜現状が丁度分岐点、さぁどうするか…悩み所です。
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初期型クーラーは京王歴代セットのMP118より調達、こんな感じでクーラー周辺の屋根ごと移植しています。
■その他加工した箇所
・前面ナンバープレートモールドを削除
・側面モールを削除
・量産冷房車側面にトレジャータウンの5E用パーツを利用して大型方向幕化
■今後予想される加工箇所
・量産冷房車の前面大型方向幕
・試作冷房車の前面方向幕の形状変更若しくは削除
・運転席側コンデンサルーバーの位置とホイール間車体裾の形状変更
・運転席上ルーバーと角型送風機の取り付け
・窓サッシ関連(中ドア直後車掌窓化含む)の加工
・車側灯の削除
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2007/01/15 都営バス MP107K-3U G代試作冷房車の加工 |
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ここのところ7E用の方向幕やらマークやらのデジタル工作ばかりでしたが、久しぶりにアナログ工作を〜MP107(試作冷房車)の加工続編です。 今回は窓はめ込み化に伴う窓のくり抜きがメインなはずでしたが、実車画像をよくよく観察するとさらに厄介な事が… 運転席側側面下部の形状が1弾製品のものとは異なるようで、この部分の形状変更に手間が掛かってしまいました。 京王歴代セットのMP118はその辺も変更されているようですが…
あとは屋根上にあるべきものを付ければ、ほぼ塗装前完成状態の予定です。 角形ファンカバーにこれまで使用していたものより一回り細身に+若干高さを低くしたものを使う事にしました。 これまでのものは2弾HT製品の大きさを手本に若干アレンジしたものでしたが、5Eやモノコック車など屋根が丸い形状の車体に取り付けるとどうにも大き過ぎている気がしていた所に、9弾製品で都営新7Eに付いて来たファンカバーを見て改良する事にしました。 このパーツは将来的にも数を使う事から、友人にモデラにて切削した素材を依頼しております。 これだけでかなりの工数削減になりますので本当に感謝、長さも2種〜都営の多くのケースで前頭部だけが長いものを使用しているなど、今後再現出来れば良いかな?と思っています。
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ご覧のように裾の形状が異なるようです。 この加工が案外厄介でして、ホイールアーチの延長やルーバー位置の変更など、結局もう一台部品取り車を使用する事になってしまいました。 しかし、加工が完了した所でもう一度確認すると、あららら…これでも実車とは異なるようで、実車はルーバーの高さ方向がもっと小さく、その上に一本パネル分割ラインが入るようです。 移植用の種に国鉄バスセットのジャンクがあったからまぁ良いものの、基本的に貴重な車体ですので、素直に自作すれば良かったと少々反省。
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加工の様子はこんな感じ〜言わなければ気付かれないであろう部分に一番手間が…
ちまちま…ちまちまと地味ーーーな工作ですが、管理人結構好きな部類の工作だったりします。
それにしても1台作るのに何台潰すのでしょ。 窓も5Eを数台潰す事になりますので、これは是が非でも完成させて潰した車両以上に価値あるものにしなければ…(汗
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2007/05/19 都営バス MP107K-3U試作冷房車<塗装中>
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今日はMP107Kにベージュと緑を塗装、現状をアップしてみます。 前面方向幕は形態が製品とは異なる為、ゴムモールド部分は削除してしまいました。 側面についても質感統一の為に削除しています。 少々立体感に欠ける結果となりそうですが、MP118ワンロマ製品も同様の手法ですので気にしない事にしておきましょ。
側面にトレジャータウン製車外スピーカーを奢っても良かったかな?
管理人にとってブルと言えばこの顔がデフォ、大型幕車は何となく余所行きなイメージが抜けきれません。
やはり、かつて見慣れたこの形態がしっくり&グっと来ます。
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後ろからも1枚、左が種車の状態です。
ちまちまと細かい部分も弄ってみました。 実車と合っているかは少々心配ですが…^^;;
屋根に乗る箱型ファンカバーはこれまで使用していたものより若干細身に、前頭部1つだけ後ろ3つより長いものを使用しています。
special-thanks! W様 |
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2007/05/30 都営バスMP107K-3U 側面はめ込み窓の製作
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先日基本塗装まで終了していたMP107K試作冷房車(塗装変更後)ですが、その後色入れ工程も順調に進みいよいよ佳境になって参りました。 この車両の工作は側面窓のはめ込み窓化が一番のハイライトと言っても良く、今日はその窓部品を製作しました。 少々贅沢な構成になってしまいましたが、2台目以降へ向けてのテストケースとして躊躇せずパーツを奢ってみました。
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ドアと戸袋部分を除いた側面窓パーツは全部で5点になります。 材料は5E用をベースとして一部にHT用の窓を使用しています。
・ドア〜ドア間(関東バスドア側用窓にある方向幕下の部分+運転席側1ユニット分)
方向幕下の引き違い窓部分を使います。
・中ドア後ろ1(HT用画像の部分を横倒しにしたもの+国鉄バスドア後ろ1ユニット分)
縦横比が良いものを探したところHT用この部分が良さそうでした。 もちろん横倒しにして車掌窓部分に見立てます。 HT用の窓は僅かに上下比率が違う為真ん中にサッシが来ませんが、その場合右側を大きく見せた方が実車の雰囲気と合いそうです。
・中ドア後ろ2(国鉄バス用ドア間窓2ユニット分)
他の部分と比べこの部分は狭い窓が必要です。 実車の真横画像を見ると、車体側に残した柱(画像赤字の部分)はもう少し細くても良さそうですので、この部分を加工した場合、関東バス用の2個並んだ部分を使用すると良さそうです→(今回使用した部分より2ユニット合計が僅かに大きいので柱を削った場合都合が良い)
後に運転席側から2ユニット分を切り取り、サッシ一辺を追加加工したものに変更しています。
・運転席側(運転席側共通部品2枚から組成)
すみません過去記事2006/10/10をご参照下さい。
運転席側は下記の非常口後ろ部分共々下辺を削って高さを調整しています。 運転席側については5E用そのままでは明らかに入らない為ですが、ドア側は何故かそのままの高さでも入ってしまいました。何ででしょ?MP118デフォボディーの窓高さがドア側/運転席側で微妙に違うって事?? たまたまなのか???
・非常口後ろ(適当な箇所から現物合せで切り出し〜画像は上下逆さまで撮影してしまいました)
残念ながら丁度良い大きさの窓がありませんでした。 一辺は切りっ放しになりますのでサッシモールドがありませんが、そこは適当に加工してみました。
窓は面一感を極力崩さないよう隣り合うものは接着し、車体裏側にも干渉しないように適宜加工しておきます。 その後*正規のサッシ部分に銀を、窓柱部分に車体色を塗装します。 この他当時の都バスにはドア窓に「自動扉」表記があったり、MP107/118シリーズの特徴?運転席上部の細い窓が濃い青若しくは濃い紫になっているなど、是非押さえておこうと思っています。
*製品の縦に銀を入れてある部分は実は柱の部分だったりします(一部製品や関東バスを除く)
よく見るとその脇に薄らサッシモールドがありますので、本来そこが銀になります。
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さて、とりあえず形になった窓を試しにはめ込んでみると今一つしっくり来ません。 5Eの窓は画像のように断面が斜めになっている為で、このままでは上側のはめ込み深さが不足して不自然な感じになってしまいます。(MPも若干窄まりはあるのですが…) そこで干渉する部分をカットしたりアートナイフを横にスライドさせて削るなどはめ込み深さを確保します。 2枚目の画像にある運転席側窓はその加工前段の形態ですが、この対策を施すと運転席窓や非常口窓を切り取る事になり「のりしろ」が殆ど無くなってしまいます。 従って車体側にも何らかの方法で窓保持リブを追加する予定です。
何だかごちゃごちゃになってしまいましたが、これで何とか窓は完成、工法も確認出来ました。 昨年10月に工作を開始して以来約半年…ようやくロールアウトまであと少しの段階まで辿り着きました。 |
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2007/06/05 都営バス MP107K-3U G代試作冷房車(加工終了)
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遂に… つ い に・・・ でけたーー
管理人的ド本命車両がロールアウト。 何時もとは一段違う達成感に一服が非常に美味しいです(^^)v
幼少の頃地元でこのバスを見た時の衝撃、そして乗れば何と冷房車! 淡い思い出になりつつある多くの車両達の中にあって一際鮮明に記憶される1台です。 大きなリアウインド、屋根に乗る無骨な箱、青い窓ガラス、何とも凛々しいペンギンマーク〜モノコック最終期を闊歩した最新型にふさわしい…それはそれはカッコ良いバスでした。 以上は何時かは作りたい神奈川中央交通よ65号車の記憶ですが、無論都営バスでもカッコ良さに変わりはなく、お気に入りの1台となりました。
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工作はバスホビーガイド2にて葉賀氏の作品にインスパイアされたはめこみ窓化をメインに、短尺化やクーラー形状の変更、リアディティールなどの加工を施しています。 さらに今回は何時もはやらないホイールの色入れや車外スピーカーも奢ってちょっとだけ豪華仕様として仕上げてみました。 都営MP107の車外スピーカーは初期の車両は丸い形状、後期になると四角く小さいものになるようです(パーツはトレジャータウン製品)
一応突っ込まれる前に書いておきますと、最大の減点箇所=クーラー位置が0.3mmほど前になってしまった、色入れにちょっとだけ失敗した箇所がある、クーラー箱の分割部分にHゴムを表現したかった…などやはり反省点や個人的にもう一歩の部分はあります。 何時かはきちんと再現して製作したいものですが、またその時はその時で別の部分に減点箇所が出て来るのでしょう、工作を止めない限り無限スパイラルみたいなものですね。
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前回「はめ込み窓の製作」の記事中ではドア側一番後ろになる窓は2枚同じ大きさの窓でしたが、資料を見ていると気になってしまい最終的に正規に近くなるよう構成を変えています。
方向幕の類は白地のインクジェットプリンタ用デカールを使用。 何時ものステッカーではスケルトン車と違って厚みが目立ちそうな予感がした為です。 しかし、作業は縁の黒を何度も水で滲むませ、1箇所につき3〜4回程度の繰り返し作業を要しました。(薄い青を使用したリア以外は普通に熱転写でデカール良かった気も…^^;)
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リアの加工は手摺の位置〜製品デフォは雨トイの上(窓直下)から雨トイの下へ移設、向かって左側後退灯を削除しています。 反射板についてはG代ではこの位置で良さそう?ですが、以降の車は後退灯の横にあるなど位置が違っている車両もあり、さらに最終MP118になるとバンパー内へ移動しているようです。
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あえて製品と並べてみました。 はめ込み窓の効果は人によって感じ方も異なるかと思われますが、個人的には「やって良かった」と思っております。 ただし「今後モノコック車が怖い」と言うおまけ付きで…(^^;
■反省&悔いが残る事々
・クーラー位置違い
・クーラー箱にHゴム表現を施したかった(個人的には塗装でもOK)
・中ドア戸袋窓のHゴム色入れが…
・前面方向幕直上に凹み(プレス)表現を施すと良さそう
・前面額縁を少し薄くした方が良さそう
== 奥 付 ==
・短尺化/クーラー変更など ブログ2006/09/11
・短尺化に伴う裾形状の変更 ブログ2007/01/15
・はめ込み窓の製作 ブログ2007/05/30〜過去記事中"中ドア後ろ2"のパーツは最終的に変更しています (運転席側から切り取り>1辺のサッシを製作)
・関連記事一括閲覧 GALLERY & LOG内 三菱MP107-3U試作冷房車(只今準備中)
special-thanks! イーチコ(目黒新橋)様 葉賀敏明様 PLせつな様 記事に返信頂いた皆様
資料提供他ご助言有難う御座いました。 連名、こんな場で恐縮ですが取り急ぎ御礼申し上げます。 |
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