2007/05/24 準備体操〜都営観光Z代セレガを作りたい<印刷試験>
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来るバスコレ第10弾セレガ発売に向けて最近デジタル工作に忙しい管理人です。 管理人のライフワーク=都営バス(都営観光)にもZ代にFDタイプが5台ほど存在していたとなれば、やはり触手は動いてしまうものです。 データは微調整を除けば既に完成しておりましたが、今日はその準備体操として各種デカールで再現出来るのか〜を検証してみました。
熱転写MDは無論の事、インクジェットプリンタ用デカールも視野に先ずは印刷してみる事から始めてみました。 自身の求めるクオリティーや再現性、製作環境などを加味して一番良さそうな方法を拾ってみようと思います。
(もちろんその基準は人それぞれです)
=印刷してみる=
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自家製作デカールと言えばMD、先ずはこれで刷ってみました。
(文中 沖特G:沖特色グリーン 沖特B:沖特色ブルー C:シアン Y:イエロー
特W:特色ホワイト)
この方法の最大の問題は色で、濃い緑はともかく黄緑、山吹色のような黄色の再現が非常に難しいです。 この画像は緑=沖特G1回>C1回、黄緑=沖特G1回>Y2回、黄色=Y2回で、最終的にかなり妥協しています。 色の再現性としては緑は良いものの、黄緑は濃い目、黄色は赤身がない状態で、私的には満足行かないものです。 黄緑の再現にC>特W>Y C>Y>特W>特W>Y C>Y>特W>Y 沖特G>特W>Y 沖特B>特W>Y などその他様々な印刷順序で試験してみましたが、重ね順序による相性の都合や今回のような細かい模様では欠ける失敗など、色の再現はともかくとして印刷成功率が良くありません。 もう一つの山吹色様黄色も同様で、2色も成功率の低い色があっては1台作るのに何度刷れば〜と言った感じで、やはりと言いましょうかリボンの元色より階調が低い色の再現は「出来ない事はないけれどいろいろと難儀」で、結果として満足行くものが出来ませんでした。 淡い色の再現に淡い色のリボン〜〜欲しいなぁ^^
*ページ合成を利用しない印刷方法は網点の問題から最初から考えておらず、この方法は実験しておりません
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さて、少々テンションが低くなりつつも次の方法を試してみます。 今はインクジェットプリンタでも印刷出来るデカールが売られており、これも面白い選択肢の一つとなりました。 もちろん白やメタリックは印刷出来ないのですが、今回のバスは運良く?車体色が全体的に白ですのでこの問題もありません。 印刷時の滲み/貼り付け時の滲み(デカールは水に漬けて貼る)/デカールの厚みなどの品質に興味がありました。 印刷前に吹くと滲みが押さえられるとの触れ込みの下地スプレーも用意されています。
この画像はクリアデカールに下地スプレーなしでデータそのままを印刷したものです。
プリンタドライバの設定でもう少し追い込めそうではありますが、緑がまだら模様に、緑と黄緑はインクが滲んでボケボケになってしまいました。 黄色と緑/黄緑部分は相性が良いのかまま良い結果と言えます。
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今度はぼけぼけ部分のデータを弄って印刷してみました。 この部分だけ2度貼りする事になります。 んーやはり境界線の部分はぼけぼけ、単色ベタの部分はデカールに弾かれているのかまだらになってしまいます。
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そこで前述下地スプレーの登場〜下地として薄く3回程度吹いた後に印刷してみました。
をぉ…効果アリ? まだらな感じが特に黄緑色でかなり小さくなった気がします。 境界部分の滲みも先程より大分良くなりました。
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さらにデータを弄って前端部の緑と黄緑を完全に分離してみました。
何だか先が見えて来た予感〜 仮にこのイメージのまま車体に再現出来るのであれば、まま納得行くものが出来そうです。 もう少しデータを詰めれば…^^
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細かい表記の印刷具合です。(下地スプレーアリ)
多少ボケている部分は残るものの、まぁ使えそうではあります。 上の方の画像でハレーションを起こしている部分周辺で判るように、表面の平滑性がもう少しあればなぁ〜と感じました。
=MDプリンタを使った方法=
・色が滲む心配がない
・色の均一性が良い(ただしリボンが重なる部分はスジ状に濃くなってしまう事がある)
・ページ合成機能を利用した重ねベタ印刷を施さないと特に中間色や淡色で網点が気になる
・マークソフターを使用しても大丈夫
・解像度が今となっては物足りない場合がある
・色の表現が難しい場合がある(階調の低い淡色など)
・何より白が印刷出来るメリットは大きい
・メタリック/箔押し状なども再現出来る
・よく使う灰色が難しい(出来ない事はない)
・様々なメーカーからデカールが発売されていて品質を選べる(厚みや平滑性対ソフター性など)
=インクジェットプリンタを使った方法=
・色の組み合わせで滲む事がある(インク自体の特性にも影響〜データを工夫)
・下地スプレーを使うと多少〜大分再現性が良くなる
・プリンタ性能による解像度は流石、でも表面の平滑性で損をしてしまう事がある
・白が印刷出来ない、従って下地色(車体色)に影響される事がある
・メタリック/箔押し状などは再現出来ない
・白/メタリックを除けば色の再現性は流石
・染料インク故に退色の問題が気になる
・転写する前にクリア塗装で膜を作って保護をする必要がある(染料インクは水に溶ける)
・対マークソフターにどのような反応をするか(今後実験課題)
管理人の主観で簡単にまとめるとこんな感じでしょうか…
それぞれ一長一短、今回のZ代セレガ用マークに関してはインクジェットに軍配かも。
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デジタル化次のお題はこれ^^ インレタかな?? |