2008/12/31 都営バス? B-R111 ノーステップバス |
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1986年(昭和61年)日本初のノーステップバスとして名古屋鉄道・岐阜乗合自動車・京浜急行電鉄に続き都営渋谷営業所にも1台だけ投入されました。 ふそうエアロスターをベースとした改造車で、バリアフリー推進の足掛かりとして鳴り物入りで導入され、当初は都01や田87系統と言った渋谷営業所もとい都営バスの代表路線に投入されていました。 しかし、元々デッドスペースが多い上、都営ならではの短尺仕様とあって多客時に対応出来ない問題など使い勝手の悪さが露呈し、後年は専ら昼間の支線系統に僅かに出て来る程度で思うような活躍が出来ませんでした。 その後の都営バスでは超低床車やリフトバス、らくらくステップバスを開発し、暫くの間バリアフリーへの施策はそちらが主流となります。
R111号車も暫く目立った動きはありませんでしたが、1996年C代ニューエアロスター及び富士重工ノンステップバスの導入をきっかけに車体更新を受け、この時都営ノンステップバスのアイデンティティーとして導入された新塗装に衣替えしました。 その後は専ら都庁循環CH01系統に新天地を見出し、のんびりと余生を過ごします。 走行距離が少なかった事が良い方向に影響したのか2000年(平成12年)まで約14年余を過ごし、これは同年度に導入された特定車に匹敵する都営路線車としては異例の長寿車でした。 営業最終日には頑なに守り続けた都市新バス仕様の証=ヘッドマークから久しぶりにカバーが外され、既に後輩ニューエアロスターが活躍していた都01系統を堂々走破、本来の力強い走りを披露して最後の別れを惜しみました。
2007年、渋谷営業所には次の世代の同番号B-R111号車がこれまた画期的な第二世代バイオディーゼル試験車として日野ブルーリボンシティーハイブリッドが導入され、多くの注目を集めた事は記憶に新しいと思います。
〜〜なーんて^^
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このバスは正直に言うと余ったパーツの寄せ集め〜窓を使って余った中引き戸の車体、4枚折り戸ボディーを使った名古屋市メトロ窓仕様の窓から作ったものです。 加工は先ず何時も通りボディーを短尺に詰め、そこから特徴である通常窓下の細い窓をくり抜きます。 屋根上クーラーは他事業者に導入した例を見ると何も乗っていないようでしたので切り落としています。
=材料= ・MP218中引き戸のボディーと前面窓 1個 ・MP218名古屋市の両側面窓 1組 ・MP218北海道中央バス用リア窓 1個 ・ノンステップ車用扁平タイヤ(7Eノンステ等より) 1組 ・HT/5E用シャシー ・モデラ切削(タミヤ1.6mm厚透明プラ板ベース)窓パーツ
表記については「都営バス」はインレタ、方向幕はインクジェットプリンタ印刷ステッカー、その他殆どはMDプリンタで印刷したデカールです。 車体中央のNon・Step
Busだけは余白やシルバリングが気になった事からフジコピアンシートとMDプリンタを使った自作インレタを試しています。 私は比較的艶消し気味で塗装する事もあり、転写の下地として喰い付き易いのか、この位の表記なら転写出来るようです。 >こんな感じのものです→2008/06/04の記事
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モデラにて切削した各窓です。 細長い窓は車体の形状に合わせ長さを調整し、角を落として使用しました。 左の四角いものは戸袋窓です。 種車のままだと他の窓とのバランスが悪い為はめこみ化してみました。 これをやったら何れはドアや非常口もやりたいですね^^
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細い窓が入る部分のボディーの状態はこのようになっています。 窓下のモールだけを残す感じでくり抜いている為、窓を入れないと強度がありません。 かなり細くシビアな工作でした。
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内装はバスホビーガイドvol.3の記事を参考に、最後部の椅子を撤去してデッドスペースを、ドア間は特に運転席側側面に開口部がある事から、前向きシートでは辻褄が合わないのではないかとプラ材でロングっぽく加工しておきました。 ロングなのに都市新仕様〜って… 都もむりやりですなぁ…(w
しかーーし…実はシャシーがHT用なのでノンステになっていないと噂があるとかないとか??
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こちらの面は設定した年式から柿種仕様とし、後面出っ張りにあるに蓋を埋め、エンジン開口部の形状(下辺の形状)を水平としてP-を意識しています。 同年代の都営バスと同様バンパーも加工しました。 その他、通常短尺車はコンデンサ開口部がもっと後ろ寄りに付くのですが、これはまぁネタと言う事もあり移設は省略しています。 後面窓にはFUSOロゴが入っている北海道中央バスのパーツを使用してふそう製である事を主張しています。
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ネタバスではありますが、私の中では後ろのブルやZ350に匹敵するほどのお気に入りです。 たまには… 余り実車に囚われず、自由にバス工作を楽しんでみませんか? |