最終更新:2018/09/16  展示品は手塗りサンプルです TOPへ

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 Part.4 バスコレ小ネタ館 

Part.4では些細な事だけどちょっと気になる??重箱の隅突きネタを集めてみました。 前半は同じ製品なのに少し違った仕様の物など小咄系を、後半はモールドの欠損やちょっと無理のある流用などツッコミネタを中心に構成しています。細かく調べればもっとあると思いますので、思い付き次第随時追記したいと思います。



■ 何かが違う!? ちょっとした小咄 ■




都営バス歴代カラーセット E005とE005+の小咄

ネタ一発目は都バス80周年を記念して作られた都営バス歴代カラーセットを取り上げてみます。
E005とE005+はこの中に封入されている日野HT/HUの品番で、E005+はE005の修正品/作り直し品と言った立ち位置になります。E005は前面局章の印刷が漏れている事から許諾的に都合が悪かったのでしょうか?(←あくまで憶測です)
初売り=2003年8月22~24日に東京ビッグサイトで開催された第4回国際鉄道模型コンベンション(JAM)で売られたセットのみE005が、それ以降に販売されたセットにはE005+が封入されていました。

後に結構なプレミアが付いたこのセットですが、発売当時は呑気なものでして、特設ブースまで用意されたJAMでも開場一時間後には人もまばら。その後の秋葉原鉄道模型フェスを始めとした各種イベントにも持ち込まれたもののどうやら完売には至らず、最終的には一部の量販店で売られていた事もありました。秋葉原のラオックスとアソビットシティ(今のドンキホーテ/AKB劇場が入る建物だった頃)には結構な量が積まれていたと記憶しています。

また、2006年9月に晴海にて開催された東京都交通局主催のバスの日イベントでも、交換対応用にストックしていた最後の在庫を名目上のジャンク品として放出した事もありました。外箱中央に交換不可とする旨の説明シールが、各車のシャシーには[Tジャンク]と白インクにてスタンプされています。正価2,500円に対し1,500円で販売されました。 シャシーの画像

※ [Tジャンク]表記はあくまで交換対応が出来ない事を識別する為のもので、品質が悪いと言う意味ではありません。




ご覧のように前面に局章を追加した事と、左側面の局番の表記順序の間違いが修正されています。~とここまでは良かったのですが、さらに左側面の都営バスの「バ」の部分に何故か大きめの濁点が追加され、元の濁点と上手く重なっている物(かなり少ない)を除けば、「バ”」と二重濁点のような不自然な表記になってしまいました。(画像の上にマウスを乗せるとハイライト、クリックすると拡大画像へ)

E005とE005+ではどっちがレアなのか? E005+の方が販売機会が多い事からセットとして販売された数はこちらの方が多そうな雰囲気はありますが… E005は一時期壬生のイベントに行くとジャンク品と称して単体売っていた事があったのですよね、それも安値でゴロゴロと これを大量に購入して流した人が少なからず居たのか、E005の単体は中古市場で(特に中古店やレンタルボックスなどの店頭で)割と見る機会があります。セットとしてならE005+が、単体ならE005も結構流れているのではないか?と私は見立てていますが、、何れにせよ憶測の域は出ません。



何気に同セットの美濃部カラーの4R(E003)も単純に通常品の車番&幕違いではなく、ヘッドライト4灯仕様のボディーを使用し、バンパーの色も異なっています。話ついでに^^

取材協力:R.H様




神対応!? バスコレ第5弾 東京都交通局 96MCシークレット

2005年1月に発売されたバスコレ第5弾のシークレット(品番:S09)には残念なエラーがありました。右側面後部の裾に帯が印刷されていなかったのです。 何時もなら、「ジオコレシリーズは多少のエラーは仕様としてご容赦」~と言った姿勢でアフターサービスには応じないのが常ですが、何とトミーさんこの時は違っていました^^ 着払いでエラー品を送ると画像のような白箱に入った修正品を送り返してくれたのです。※今現在交換対応は終了しています。

ただ、今回記事を書く上で当時を知る仲間に改めてお尋ねしたところ、交換については公式には発表されておらず、問い合わせに応じて個別に対応していたのではなかったか~と言ったお話も頂きました。

誰かが「帯無いのですが」と問い合わせ → 「交換してくれるようだ」等と某掲示板辺りに投稿 → 一部で拡散

こんな流れだったのか? そう言えばオークション等でもこの白箱を見る事は殆ど無い気がしますし、もしかして修正品て案外出回っている数が少なかったりするのでしょうか?? 残念ながら私はその時の状況を覚えていない為、当時のメーカーの対応についてはこんな風にしか書く事が出来ませんが、もしかしたら一部事情に詳しい方だけが交換に応じてもらえただけで一般に知られた情報ではなかったのかも知れません。何気に短い白箱って箱自体がレアかも…??



ご覧の違い。確かにシークレットでこれは残念ですよね。右は修正品。
シャシーの品番刻印はE005+のような特別な符号は付いておらず、普通にS09のままです。
因みにシークレットではない通常品(品番056)については帯は最初から印刷されている事から交換対応等も行われていません。



帯の他にもリアウインドに印刷された方向幕も修正されています。
都営バスの後方向幕は通常始発が左で行き先が右側に来るように標示されている筈ですが、当初流通したものはここも残念なモデルでした。しかしこの時のトミーさんは一味違った!帯の修正と共にこちらも直してくれたのです。とは言え、当時仲間の分と一緒に纏まった数を送ってみたところ、率は低いものの帯だけが直されていて窓はそのままだったものが複数個ありました。よってS09には、「一般流通品(残念な品)」「帯だけ直っている物」「帯と幕両方直っている物」の3種が存在しています。

交換品だからと言って油断するべからず(笑

もう一つ、このS09の次=バスコレ第6弾のシークレットの品番はS11とS12になっています。つまりS10は欠番になっている訳ですが、この理由について「この修正品絡みで空き番になっているのではないか?」と、かつてイベントに居合わせた担当の方にこの件と絡めてお話を伺った事がありましたが、特に理由は無く「単純に間違った」「シークレットは各弾2個ずつ=5弾で10個と勘違いした~つまり第1弾のシークレットが1個だけだったのを忘れていた」と言った内容の回答しか得られませんでした。イベント会場での軽い質問ですので正式な回答という訳でもありませんし、軽くあしらわれただけの可能性も高い~信頼度は甚だ疑わしい限りですが、何れにせよずっと謎のまま残るS10の欠番については未だにはっきりした事は判っていません。

取材協力:かねよし様




MP118無塗装バスの初期製品が欲しいぞ! 見極めの極意!?

MP118の無塗装バスと言えば、バスコレ第一弾のケースに付属する3種(中引き戸・中折り戸・後引き戸)とバスホビーガイドvol.2に封入されていた中引き戸仕様が挙げられますが、その中で当時モノ限定で集めようと思っている方向けのガイドです。特に中引き戸仕様は中古市場でもよく見掛けるものの、当時モノとなると滅多に出て来ず殆どがバスホビーガイドの封入品。まぁ恐らく全く需要の無い情報だと思いますが、こんなネタこそ小ネタ館ならではって事で^^

※ JNMA2003で特典として配られた無塗装バスは取材出来ておらずここでは省きました。



一番の違いはパッと見て直ぐ判る成型色の違い。第1弾・第2弾の専用ケース付属品のみ後年標準となった少しグレーっぽいタイプではなく殆ど真っ白のプラが使われています。中引き戸仕様を探す際はこれを見極めればOK。また、バスホビーガイドに付属の物は京王歴代カラーセットを製品化する際に裏型が弄られたのか3箇所ボス穴のモールドが追加され、同時に窓ガラスも前ドア上のボスを避ける為に形状が変更されています。



中折り戸仕様の場合は側面後部窓横のグリルに注目。ここに不自然に傷が付いていたり、黒や銀色っぽい塗料又はカスのようなものが付着している場合は国鉄バスセットのMP118を塗装剥離した物の可能性があります。~と言うのは、このグリル(剥離前は銀色)だけ印刷方法が他とは違うのか非常に落ち難く、IPAやシンナー・超音波洗浄機等を駆使しても大抵何かしらカスが残ってしまうのです。これを無理に落とそうとして傷が付いてしまう…と言う流れです。裏を返せばここを突破されてしまうと見極めが非常に難しくなりますが、最後の手段として成型色が同じ白ながら当時モノの方はほーーんの僅か色が付いているのでピッタリ並べて比べるとギリギリ識別出来ます。(店頭にて単体での見極めは先ず無理) 当然ながらホイールが白又はそのカスが付着していたり内装が青色に塗装されている物は避けます。

後引き戸仕様については成型色が白の時点で他に塗装剥離出来る製品は無く当時モノ確定です。安心してください(笑

~~とまぁこんな感じでしょうか。改めて、、書けば書くほどニッチ過ぎ…この情報絶対需要無いな(涙

余談:中引き戸仕様のみ前扉が広幅として作り分けられている点もあまり知られていない気がします^^





M007 ミニバス第1弾 富士急行の素姓

ミニバス第一弾の富士急行2台。この2台にはとある違いがあるのです。
左は元から富士急として製造されたもの、右は元は違う製品だったものを上書き修正して製造されたものです。勿論1個2個程度なら単なるエラー品の類で"たまたま"そうなっているものがあっただけ~~特段ここで取り上げるまでもありませんが、この製品に限っては全体の3割程度(それ以上?)は入っているのではないか~と感じるくらい位結構な割合で混ざっているのです。


(画像はマウスを乗せると能書きが出ます)  拡大画像

ぱっと見は判らない?? 印刷が重ねられている品の殆どは京阪バスがベースとなっており、目を凝らすとその塗装パターンが浮き上がって来ます。撮影に使ったこの個体は随分下側にズレて印刷されていた不良品?を再利用しているように見えます。また、数はかなり少なめの印象ですが、中には元々東武バスだったものや京王バスだったものもあります。前面がノーマル顔で元京王って事はシークレットを再利用したという事になるのですよね……



車体表面での判別は光を上手く反射させるなど見方に工夫が必要ですが、車体底面を見れば大体の予測がつきます。 画像右のように白い塗料の吹き痕が無いものは最初から富士急として作られた純正富士急製品で、真ん中のように白く吹かれた痕跡があるものは修正品の確率がかなり上がります。富士急の場合屋根が白ですので、白い塗料が付着していても不思議ではないものの、元ネタに多い京阪や東武などは白色塗装がベースとなっている為、自ずと車体下側にもしっかり白が吹かれる可能性が高くなります。※これだけでは確定ではありません その上で、富士急の塗装には使わない赤やオレンジが見えている物はほぼ間違いなく他の事業者からの上書き修正品です。画像の品物もの白の他に赤がチラ見えしており元京阪だった事が判ります。さらに、吹かれている塗料がクリーム色の場合はシークレットベースの可能性が高くなります。

後から富士急だけ足りなくなって生産数を調整したのか、はたまた富士急は比較的濃色系で誤魔化しが効く為、あえて製造を少なくしておいて他で不良になったものを再利用する形で全体の不良率を抑える作戦だったのか、、真相は判りませんけれども…  お手元の富士急、この機会にチェックしてみては如何でしょう?

※ 同ミニバス1弾の日東交通や第8弾のネオロイヤルにも似たようなものがあると当時お話を頂戴した事がありましたが私は現物に遭遇した事がありません。




バスコレ第9弾 西日本鉄道96MCには2種類ある??

2016年11月に発売されたバスコレ第9弾に封入されている西日本鉄道96MCワンステップ(品番:132)には印刷が少々異なるものがあります。案外知られていないような…??



ご覧の通り屋根上の車番の位置がちょっと(結構?)違っています。
混入率は五分五分か…?それほど差があるようには感じられませんが、僅かに後ろ寄りの方が少ない感触はあります。
工員が冶具の位置を間違えたのか…どうしてこうなったかは謎。どちらがより実車に近いかは識者の方にお任せします。
印刷が前寄りになっている個体は若干車体の色が青っぽい気もしますが……これは気のせいか。

取材協力:ak3cp様 D.K様




西日本車体工業96MC 5台セット セットAとA2の地味な違い

ご存知のように「西日本車体工業96MC 5台セット」にはAとA2の二種類のセットがあります。 事業者は同じながら各車の車番と方向幕を替えた再生産に近い形で発売されていますが、金型も地味に弄られているのはお気付きでしたでしょうか?



それは前面運転席前の蓋の有無。実車ではオプションだったそうで、ざっと検索を掛けてみると蓋が無い車の方が多い印象です。 じゃぁバスコレはと言うと… 最初に発売されたセットAでは全車この蓋が彫られており、セットA2では逆に全車埋められています。(上の画像はクリックで拡大・下の画像はマウスを乗せると能書きが出ます)

品番 セット 事業者 タイプ 車番 実車の蓋 バスコレの蓋
N021 A 東京都交通局 BⅠ L-P455(江東) なし あり
N039 A2 N-P457(北) なし なし
N022 A 川崎市交通局 BⅡ H4469 なし あり
N040 A2 H4471 なし なし
N023 A 京都市交通局 BⅡ
セーフティウインド付き
2054 なし あり
N041 A2 2055 なし なし
N024 A 大阪市交通局 BⅠ 78-1133 なし あり
N042 A2 77-1100 なし なし
N025 A 佐世保市交通局 BⅠ 市962 なし あり
N043 A2 市960 なし なし

製品化された各車を調べてみたところ、該当車番についてはどの車も「蓋無し」が正解。該当車に限って言えばセットA2の方がより正確に出来ていると言う事になります。尤も小さな蓋だけの違いですので、第5弾ののっぺらぼうを思えば製品そのままで楽しむ向きには別に意識する必要は無いでしょう。工作の種を考えるなら実車に合わせて種車を選ぶと良いかと思います。



ついでにワンステップ車もチェックしてみると… バスコレでは初期型・後期型・BⅠ/BⅡ共に全部蓋が付いています。実車も西鉄・西武共に付いていて正解ですので、ワンステップ製品に関しては全て正しく出来ている事になります。蓋が無い事業者を作る際には埋める必要がありそうです。





しれーっと修正?? 全国バスコレクション JB001 東京都交通局のちょっとした違い

2013年3月に発売された全国バスコレクションの第1弾:東京都交通局にはロットの違いによって3種類存在します。

・初期ロット1:初売り~3月発売当初に良く流通していたもの
・初期ロット2:一旦売り切れが多発→暫くして入荷していたもの
・2013年9月/2014年10月再生産品:後に改めて再生産したもの

これらによって以下の違いがあるようです。また、初期ロットの1・2については流通経路や在庫状況で混ざっている可能性もありますので一概に後発=2とも限りません。便宜的にこのように分けて説明しています。



割りと目立つ違いはこれですね。屋根上の丸型通風機の大きさが異なります。初期ロットの中でも早めに出荷されたものの多くは以前使われていた小さいタイプが使われており、気まぐれレビューNo.059でもこれを取り上げていました。 4月頃には都内では売り切れが多発し一旦店舗で見なくなりましたが、暫くしてまた店頭に並んでいたものを買い増ししたところ、屋根上の丸型ファンが少し大きなリニューアル品に変更されていました。レシートでは5月になっていましたので、ロット違いと言うよりは分納品と言った方が適切かも知れません。さらに2013年9月/2014年10月に改めて再生産したものもこれを踏襲しています。

この車はL-W436~江東営業所に所属している事からナンバーは「足立」が正解。再生産品では何とここが直されていました。~実のところ初回品が「品川」だったと私は気付いていませんでしたが…(小声 この後2014年10月にも再生産されていますが、こちらもナンバーは足立になっています。

この他に緑の色味が初期ロットは若干蛍光色っぽい鮮やかな色、2013年9月再生産品では少し落ち着いた色になっている事や、国交省認定ステッカーと車椅子マークの間隔も異なるなど他にも若干の相違があります。側面ステッカーの位置関係についてはW436号車としては初回ロットの方が実車に近いです。





神奈川中央交通オリジナルセットⅤ MP37の些細な話

これも上と同じようなネタです。
神奈川中央交通オリジナルセットⅤに封入されているMP37(#K149:初期型ノンステップ)にも修正品がありました。



各ドア横にある[入口][出口]サボの印刷に修正があるものと普通に印刷されているものがあります。これの理由は企画の途中で幕の系統番号を変更した事に由来します。

社番は「ま0128」方向幕は「町23町田バスセンター」として製作は順調に進んでいたものの、社番頭に0が付く車=神奈交バスが運行する車が神奈中本体車が担当する町23系統では辻褄が合わないのではないか?と言った話が出て急遽町51系統に差し替える事になりました。ところが系統が変わると乗降方式も変わってしまう神奈中さん、町51系統=前乗り中降りとサボの表記も変更する必要があったのです。しかし既に町23で製造中であった為この時点で[出入口][しめきり]が印刷されていた個体がありました。そこでそうした個体には上書き修正を施したのが修正品を生んだ理由です。変更後に製造されたものは最初から「入口」「出口」が印刷され修正痕はありません。

まぁ現物を眺める程度では殆ど判りませんが、目を凝らして見たり写真に撮ってしまうと若干気になるかも。
修正印刷から漏れて[出入口][しめきり]のままになっている"エラー品"何処かにないかなぁ…(違





バスコレ18弾 エルガワンステップ 西日本鉄道の小ネタ

スマートループ塗装が美しい西鉄バスのエルガワンステップ。白色樹脂成型とあって工作向けにも使い易い訳ですが、バラしてドボンして~~の最中に不思議な事に気付いてしまいました。



何かがおかしい… ぱっと見て気付いた方は製造工程などに興味のある方でしょうか。
はい、クーラーを引っ剥がすと、そこにも帯の印刷が施されているのです。 別に普通じゃん、、、いえいえ、良く見るとクーラーの下は塗装されていないのですよね… 他の部分は白塗装の上に印刷されているのにクーラーの下だけプラ地の上に直に印刷されている~つまり一旦クーラーを取り付けて白塗装を施した後、クーラを取り外して帯の印刷を掛け、再度クーラーを取り付けたと言う何だかとっても無駄な事をやっているのです。 後の印刷の事を考えずにクーラーを取り付けてしまい印刷時に邪魔になって外すハメになった~単純な工程ミスか、白を塗装する際クーラー単体で保持するのが面倒なので一旦車体に取り付けた~のどちらかでしょうけれど、こうした事にも興味がある私には別の意味で楽しませてくれた製品でした。 …ってただそれだけ(汗

そう言えば、その後ドボンして短尺化してアイボリー塗って、、、あの車体今何処へ??




間違い探し? JB041全国バスコレ横浜市交通局の些細な話

JB041全国バスコレクション横浜市交通局の僅かな違いについて書いてみます。このようなネタを入れると他にもかなり出て来そうそうな予感もしますが、とりあえず気付いてしまったのですから仕方が無い、、、正に小ネタです(汗


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さて何処が違うでしょう??

、、、何て茶番はやめておきますか(汗 JB041にはリアの車番に修正が入っている物と入っていないものがあります。左が修正アリのもので、若干上方に印刷されていた車番を消して下方に再印刷されています。ルーペで観察すると元の車番を透かして読む事が出来ますが、5-3429=製品と同じで車番を間違えたという訳では無さそうです。単純に位置を間違えただけかな? 今のところ一般流通品(JB041)の一部と限定品(JB041A)の全部に修正痕が見られます。

取材協力:かねよし様



■ ちょっぴり?残念な製品たち ■



ここではこれまでに発売された製品の中から、うっかりやってしまった的なポカミスから何でこうなった~と言った文字通り残念な製品まで幾つか紹介してみたいと思います。「エラー」「タイプ」「仕様」~捉え方によって様々ではありますが、ここでは成型物として欠損箇所があるなど合理的に考えてミスと思われるものや、流用にしても少々無理がある製品・部品間違え等を取り上げます。尺違いや時期違いを含め、部品流用の都合から所謂「タイプ」とされている製品や、その個体オンリーのエラー(単純な不良品)についてはここでは取り上げません。
蛇足ながら各々に個人的な残念度も付けさせて頂きました。★が多くなるほどガッカリ度が大きいものになります。★★★についてはもはや"ちょっぴり"ではなく"かなり"ガッカリな製品になります。




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モールド付け忘れた系の元祖はこれかな。#030バスコレ第3弾 日野RE100 岩手県北自動車です。日野RE100のラインナップの中でもトップドア車の左側面のみスタンディーウインド下に走る雨トイがモールドされていません。これについてはもしかしたら実車は雨トイが無く、右側面が流用の都合で雨トイありになってしまった~と言った逆パターンも考えられますが…これは未検証です。 まぁ当時のバスコレは尺さえタイプで当然、通風機なぞ全部共通が通常でしたので、この程度のものは問題にもならない空気でした。今の製品だったらちょっとなぁ~となるでしょうが、当時の状況も考慮に入れると残念度は「★」 後発の国鉄バスセットのトップドア車も雨トイはそのままです。(上の画像はマウスを乗せると能書きが出ます)

取材協力:ak3cp様





こちらもモールド付け忘れた系~#042バスコレ第4弾の国鉄バスです。エアロスターM製品の窓パーツのモールドは、1段目が窓ガラス表面、2段目が窓サッシ(印刷で銀色になる部分)、3段目が窓柱(印刷で黒色になる部分)とされていますが、中2枚折り戸仕様向けのドア間パーツ(G39)だけ3段目がモールドされていません。 まぁ黒く印刷される事もありぱっと見目立つものでもなく製品そのまま楽しむ方にはほぼ関係ない話でしょう。 しかし、工作趣味且つ短尺車を作ろうとすると右側面にこの窓を多用する事になる為、一々付け足す手間を考えると「何でここだけモールド無いのさー」「ちゃんと作ってよー」~と★★分くらいは愚痴りたくなる訳です。かつて都営バスを結構な数作った時はブツブツ言いながら作業していました。





窓ガラスのポカミスと言えばこれも。日野ブルーリボン5台セットで標準尺が製作されたHT/HUですが、この中で名古屋市交通局の左側面の窓ガラス(G187)の中ドアと後ろドアの間だけ縦方向の寸法が足りません。上辺が丁度サッシの太さ分下側にモールドされてしまった感じで、結果として雨トイとの間に0.2mm強隙間が生じてしまっています。

また、エラーではありませんがこの2台は扉仕様は同じにも拘わらず何故か内装パーツが使い分けられています。東武バスには前後扉用(S33)を、名古屋市交通局が前中扉用(S32)を、何れも流用品ながら違うものを使う理由は何でしょう?? これもちょっとした謎です。





これについてはご存知の方も多いでしょう。#154バスコレ13弾MP107の日本交通です。モールドの欠損と言う点ではこれが一番マズイ製品かも知れません。ご覧の通り左側面客窓部直上の雨トイが丸ごと欠損しており、もはやボディーとして成り立っているのかさえ怪しい代物です。 一応その後に大阪市交通局の事業者限定で採用された後ろ引き戸仕様はきっちり修正されていますので、今後については大丈夫と思われますが、本製品についてはやはり残念度「★★★」は避けられません。

さらに、13弾のMP107と言えば全てのタイプで一個所側面後部のパネルライン(縦線)がありません。丁度この部分にスライド金型の分割位置が来る事から、個体によっては線状のバリが出て見た目誤魔化せているものもありますが、工作する=一度すっぴんにするとやはり気付いてしまうのですよね。残念度は「★」程度ですけれども(下の画像はマウスを乗せると能書きが出ます)




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こちらは富士重工業7E 5台セットで唯一CNG車ではない短尺7E=#062鳴門市企業局です。
えーー非常口開きません(涙 非常口両サイドの縦線が無いのです。線が無い系ではMP107より残念度は増して「★★」
後に発売された短尺UD仕様=江ノ電バスでは問題なくモールドされていますが、次回いすゞ仕様を使う時には是非再チェック&修正して頂きたいものです。(上の画像はマウスを乗せると能書きが出ます)





ジェイアール北海道バスの限定品2弾に含まれているいすゞM尺7Eにも彫り忘れたような残念ポイントが…
リアバンパーの溝が無いのですよね。最初は実車がそうなっているのかと思いましたがどうもそうではない様子。左は後に発売された立川バスでこちらは大丈夫。しかし、立川バスは短尺車ですし(尺が異なると金型が共用では無い可能性がある)一ヵ所蓋がある事から同じ金型ではない→現状改善されたかは確認出来ず、こちらも上の側面同様次回右の仕様を使う時には是非再チェックをお願いしたいところです。「★★」





ローカル路線バス乗り継ぎの旅 松坂~松本城編セットから#LB002八風バスにも残念な部分がありました。それは左側面の窓パーツ(G565)で、本来は出っ張っているべきサッシ(下辺側)が逆に凹んでしまっています。→3Dでの解説画像
真横から見ると銀色印刷のお陰で一見誤魔化せてはいますが、上から見るとご覧の通りボディーの断面がやたらに目立って見栄えが悪いです。神奈中セットで使われているG562については問題ありませんのでG565固有のエラーかも知れません。 個人的残念度は「★★★」と厳しめ。と言うのも、KC-キュービックは比較的近年出て来た製品ですから今後暫くはこれが基準になるでしょうし、工作する者として窓サッシは修正が非常に難しいというのも加味しています。是非直して頂きたいパーツです。
(下の画像は画像クリックで拡大画像へ)





これに関しては所謂「仕様」の範疇と思われますが、現在進行中~将来も大量発生する可能性がある事からあえて載せておく事にしました。

2015年8月に発売された札幌バスターミナルセットから現行型セレガ・ガーラが新金型によりリニューアルされました。
リニューアル自体は大歓迎だったのですが、蓋を開けてみたらここにも一つガッカリポイントがあったのです。それはヘッドライト。旧製品ではヘッドライトにモールドは無くつるっとした状態に印刷で時期違いを表現していたのに対し、リニューアル品ではライトレンズのモールドが入ったものの、世代に関わらず全部3連タイプの初期型仕様になっていたのです。勿論実車には新しい車なのに3連タイプを使っている車も居るには居ますが、それはかなりレアな仕様。前面は時期違い・ブランド違い・中央部の飾りやレーダーレドームの有無などわざわざ新規に金型を彫って作り分けているのに、何故ライトを作り分けなかったかなぁ。だったら以前のようなのっぺらぼうの方がまだ良かった。おまけに印刷で間違いの上塗りまで施す徹底ぶりって……全く意図が読めません。

ヘッドライド如きちっさなところかも知れませんが、セレガの時期違いを作るならここはポイントになる部分ですし、流用によるタイプなら致し方無しとしても、わざわざ金型を彫ってディティールを足したのですから、だったらちゃんと作ろうよ、、、と。 拘ってリニューアルしたのに中途半端(改善の動きもなし) 惜しい気持ちが先に立ってしまい完全にタイプで作られた初期製品よりガッカリ度は高いです。当然「★★★」 今後も多くの製品に使える金型なのですから、、、

※ 画像ではリニューアル品の一例として沿岸バスを取り上げていますが、これ以外にもLKG-以降の製品全てが該当します。





この2つの製品にはある共通する特徴があります。
部品の流用~~価格が上がったとは言え、コスト事情も加味すれば些細な違いまで全部作るべきとは私は思いません。しかし、車体そのものが破綻し兼ねない流用や、ここを再現してくれていれば後々発展性があるのに…と言ったケースについてやはり残念感・不満感は出て来るものです。この2台はその中で"車体が破綻し兼ねない"の代表例でしょうか。ガッカリ度「★★★」は避けられず。



バスコレ12弾の日野RCとリニューアルされた富士重工5E~これらはメーカー担当者若しくは設計者の拘りが強かったのか、床の高さ(標準床・低床)まで作り分けているのです。 しかし全部を網羅する訳には行かなかったのでしょう、一部に右側面と左側面で辻褄が合わないモデルが出来てしまいました。それが#136バスコレ12弾京阪バスと#N051富士重工業5E5台セットBの関東自動車です。両車共に左側面に標準床仕様、右側面に低床仕様を使ったちぐはぐな組み合わせが影響して、右側面のタイヤハウスに不自然な隙間が出来ていまい、車体裾も上過ぎて凄く腰高な印象を受けます。下の画像のようにシャシーを外してタイヤハウスの頂点で支えるように置くと明らかに傾いてしまう…ホイールアーチの深さが左右でこれだけ違っているのです。

RCについては左側面の後ろ引き戸仕様は奈良交通向けに作った標準床仕様しかなく、右側面の標準床仕様はこれまた奈良交通向けに作ったサブエンジンクーラー仕様のみで直結冷房用は低床用しか用意が無かった、、、つまり後ろ扉車は奈良交通を基準に作られていて、悪く言えば京阪バスはそのおこぼれで作られた恰好の不憫なモデルなのです。実車については詳しくないですが、仮にプロトタイプが低床車であるなら左側面を、標準床車だったら右側面どちらか作って欲しかった… ある程度の流用は已む無しとは言え、流石にここまで破綻してしまうとなればそもそも京阪バスを入れる事さえ再検討願いたいほど無理があったように思えます。

5Eについては、右側面で「標準床+初期型エンジングリル+エアコンコンデンサ開口部が2連」の物は現在ではバスコレで行こうpart.6の鞆鉄道で使われているものの、当時作られていたかどうかは判断出来ません。もし作られていたなら単純な選択ミス、作られていなかったのであれば床高さが左右でちぐはぐになるよりはいっそ低床仕様で作ってしまった方が良かったのではないか…と私のセンスではそう感じました。まぁパーツ一覧表をご覧頂ければ判りますが、他の車種に比べ5Eの作り分けはある意味異常。にも拘らず漏れてしまうモデルが出来てしまう、、、当時の車を大量生産品で模型化する事が如何に難しいか…そこは同情出来ますけれども。






こちらは使う部品間違えた系~バスコレ18弾日野HR長野電鉄です。
この製品、地味ーにご懐妊気味なのはお気付きでしたでしょうか?



原因はこれ。窓パーツの選択が間違っておりまして、中扉下部に補助ウインドが付いている京王バス用のものが使われてしまっているのです。客窓配置に適当なものが無いのであれば仕方が無い~となりますが、東武バスに使われているG473を使えば全く問題無い事から、単純な部品間違えと言って良いでしょう。まぁ対策として該当部分をカットしてしまえば良いだけなので残念感はそれほどでもありませんが…



18弾HRと言えば、窓パーツよりもこっちの方が気になります。上の画像はHRの中でも初期型に使われている前面3種です。京都市交通局と東武バスに使われている前面はウインカーの位置が妙に上にある特殊な形態なのは何故でしょう? ウインカーの印刷は両製品とも下に打ってあり実車も下で正しいようですが、どうしてこんな特殊な前面を使ったのか… 京王バス・長電バス用はモールがある&フォグが無い事から(長電のフォグは印刷表現)使えないとしても、手摺の有無やフォグの微妙な大きさ程度の違いなら都営バス用を使えばより自然な形になったと思います。 因みに18弾製品のプロトタイプにウインカーが上に付いた仕様の車は無く、そもそもこれが作られている事自体が謎です。実は雪国方面の事業者が企画されていて金型を起こしたもののボツになったとか??~と深読みしている私が居ますが……真相は判りません。





部品間違えた系と言えばこれも触れない訳には行かないでしょう。全国バスコレクションJB019:北海道中央バスです。
プロトタイプはPKG-エルガにも拘わらず、デンソークーラーがLKG-以降の2ファン仕様が使われてしまっています。~と書いてしまえばそれだけなのですが、模型は上から見る事が多く屋根上パーツの部品間違いは残念度が高いです。「★★★」
鉄道模型だったら回収扱いになっているのではないかな??勿体ない。






トリを飾るのはバスコレ史上最も不思議な製品!?大阪市交通局オリジナルセット5からK104西工96MCとしましょう。
プロトタイプは75-0670号車~2005年式のKL-UA272KAM改+西工96MCで、時期的にはバスコレ第5弾製品が適当なものの、製品は何れもUA452でこの車に適当なボディーがありません。そこで何とか似せようとしたのでしょう~~

【初期型96MC=バスコレ5弾が有利な部分】
・根本的に世代が合うので細かいディティールに近い要素が多い
・ホイールアーチの形状はこちらが正
・フロントバンパーコーナリングランプの形態が正
・中扉戸袋部分が似ている

【後期型96MCが有利な部分】
・側面の窓割はこちらの方が似ている
・雨トイと窓上辺の間に隙間がある(UA452には無い)
・バスコレ的に設計が新しくアレンジし易い

~~こんな具合に検討したのか、結果的に後発の後期型96MCをベースに製品化して来た訳です。が……



この発想は思い付かない、、何とリア面を作って来たのです。後期型には存在しない一般的な角型テールに補助ランプ付きの仕様で、後期型特有の排気管周辺のバンパーの凹みもありません。しかし新規に起こしたものの窓パーツは流用したかったのか、肝となる高さ方向に圧縮された小さな窓は再現されず、窓パーツの下半分を塗り潰して誤魔化すと言うとっても思い切った仕様となっています。こんな構成ならこれまでの汎用テール仕様に上書き印刷で誤魔化しても大して変わらないような気もするのですが……

「タイプ」の車の為に他に使い回しが効かない専用金型を奢り、しかも作ったところで完全な形では無いと云う~ここまで来ると残念を通り越して天晴!!と言って良いかも知れない(笑 「何でここ作らなかった?」「何でここを再現しなかった?」と思うような製品も多い中、ある意味とっても豪勢な製品となっています。 苦肉の策とは言えよく作ったなぁ…





~~ツッコミどころの多彩さは残念ながらジオコレシリーズの特徴にもなってしまっている現状。黎明期は兎も角として、価格の上昇など現在では笑って過ごせる範疇を超えてしまったネタもあるのが実際、是非今一度のチェックをしっかりお願いしたいところであります。

次のPart.5ではバスコレが発売される前のNスケールバス模型(プラ製品)の状況など取り上げる予定です。このページではバスコレに対するツッコミが中心になってしまいましたので、次回はバスコレの功績も踏まえバスコレ紀元前の状況を簡単に紹介出来ればと思っています。今の状況が当たり前の方から見ればほんの15年前は・・・ ページ製作には相当な時間掛かりますのでアップは忘れた頃になると思います。


3.白バスミュージアム
4.バスコレ小ネタ館
5.
6.
7.


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