きまぐれレビュー  No.074 きまぐれレビュー表紙へ
<THE バスコレクション
          立川バスオリジナル・リラックマバスセット>



初売り:2013年12月07日 リラックマバスフェスタ @イオンモールむさし村山
品番:K114/K115  価格:2,100円

初版アップ:2014年02月03日



立川バスとしては久し振りの事業者限定品。 第二弾は何とSUN-Xのキャラクターをラッピングしたリラックマバス1号(初代)&2号〜何れもエルガノンステップの2台組として発売されました。 製品化告知の初出=江ノ電バスフェスタ会場にはリラックマバス5号(エアロバス/高速車・当時の旬?)が展示されていた事から、こちらが製品化?と思いきや、同時期同タイプのエルガ2台がそのまま製品化された事は意外でした。

KL-エルガが発売される、、、となれば、真っ先に考える事は「工作の種」(汗 
こんな風に書いてしまうと企画された諸所や純粋にリラックマ好きの方には少々申し訳なくも感じますが、実物に1台しかいない車となれば模型でも1セットあれば十分な訳で、あとはこれまで製品化されていなかったKL-エルガの出来栄えが工作趣味を本線とする私には一番に気になるポイントとなります。

そんな次第でして、以下のレポは多分に個人的な主観(工作者目線)が含まれており、これまでのエルガ製品とどう違うのかを主軸にまとめています。 純粋にリラックマセットのレビューとしては書いていない事や、余計な戯言もてんこ盛り〜何時にも増して斜め読み推奨です。


品番K114 いすゞエルガノンステップ リラックマバス初代1号車

プロトタイプは2004年に拝島営業所に投入され→上水営業所→拝島営業所と渡り歩いたH728号車です。 2007年のラッピング開始当初は前面は標準塗装を残しておりましたが、後にフルラッピングされこの姿で活躍していました。 2013年の3月にリラックマラッピングを新1号車(西工RA)へ引き継ぎ、自らは標準塗装に復帰しています。

型式 特徴 LED表示 車番 成型色 対応動力
KL-LV280L1 - 立80 宮沢経由・拝島営業所(くま) H728 薄黄色 BM-01

品番K115 いすゞエルガノンステップ リラックマバス2号車

プロトタイプはH728号車と同時期となる2004年に投入され、2009年11月よりリラックマバス2号車としてラッピングが施されたJ730号車です。 こちらも登場当時は前面が標準塗装のままでしたが、後にフルラッピング化されました。
2014年3月9日に開催予定の第5回 立川バスファン感謝イベントにて「新2号車お披露目」と告知されている事から、昨年の1号車同様この車もリラックマバスとしては引退が予想さまれます。
http://www.tachikawabus.co.jp/wp-content/uploads/2014/01/5th_fankan.pdf (pdfファイル)

型式 特徴 LED表示 車番 成型色 対応動力
KL-LV280L1 - 第一団地経由・国立駅南口(くま) J730 薄水色 BM-01




= 特徴など =
このバスの特徴的なラッピング表現については、前面・後面はイラストを含めてタンポ印刷、側面についてはベース=塗装+タンポ、イラスト等=インクジェット印刷で再現されています。 エヴァンゲリオンでは見方によっては僅かに粗い感もあったインクジェット印刷ですが、こちらは元イラストがベタ色主体な為か比較的美しい仕上がり。 前後のタンポ印刷にはまだ差がありますが、そこはコストとの兼ね合いもあるでしょうから言わない事にしておきましょう。 内装も車体色に合わせたモケット色となっていて、実車同様楽しい仕上がりとなっています。

車両の形態やバスコレのパーツ構成は両車で全く同じ。 これまでリニューアル品では製品化されていなかったKL-LV280L1が製品化された事はニュースです。


ここでざっとですが実物のエルガtype-Aの外観の形態変化についておさらい。
※CNG車等の低公害仕様やtype-B・一部事業者(特注仕様等)は除きます。
※上の表はクリックで拡大します。


新車だと思っていたエルガも既に13年余、各所こんな具合に違いがあるようです。
KL-の特徴として目立つ点では、非常口後の窓が小さい(PJ-まで継続/ノンステのみの特徴)、リア周りのプレスが若干違い窓下の溝幅が広い、同時にリアナンバーの照明が側方照射で四角い形のランプが付いています。 一見判り難い点としては、後期型はフロントとリア上部の丸みが強くなっており、その変更時期はリアが先で2006年中・フロントは2007年中とされています。 明確な時期が不明な為表ではぼかし表現としていますが、この時期の車は特徴が折衷になっている可能性があります。
※前頭部については、丸みが強い2007年式のPJ-、若しくは丸みが弱い2007年式のPKG-は私自身では今のところ探し出せていません。 もしそんな車が居ましたら是非情報お寄せ下さい。

その他、エンジングリルの形態が各排ガス基準を境に変化していたり、PJ-以降ではエンジングリルと共にリア角部にある蓋とルーバーの位置関係が左右逆になったり、LKG-以降ではホイールにISO仕様を採用+尿素水注入口の蓋が付く等が目に付きます。 また、最初期の車は逆T窓の開閉部に枠が付いています。


ではバスコレではどう表現されているのか・・・


前面については、概ねPJ-以前は前期型、PKG-以降は後期型の仕様となりますが、バスコレでもこのパネル上部の丸みの差異を作り分けてあります。 車体の形状で判別し難い場合は、方向幕部のガラスパーツ角の丸みを見ると判り易いかも知れません。

お恥ずかしながら、、、実のところ私はこのセットが発売されるまで気付かなかった部分でした。
実際はもっと前からこの差異は再現されていたようで、エルガをリニューアルした時点で両タイプ共に金型は用意してあった気配です。 しかし何やらメーカーもこの作り訳を上手く使い切れていない様子でして、リニューアル品のエルガノンステップについては惜しい製品が目立ちます。


これまで発売されたエルガは全てPKG-がプロトタイプとなっており、画像のアルピコ交通・三重交通・関東バスの他、リニューアル品の一番手=阪神バスもプロトタイプとしている車番から辿ればPKG-です。 どれも2009〜2010年頃のPKG-ですから、本来は後期型を使いたいところですが、きちんと後期型で製作されているのはアルピコ交通のみ、その他は全て初期型が使われてしまっています。 阪神バスに至っては他のディティールも含めて完全にPJ-相当で製品化されており、??と思われた方も少なからずいらっしゃる事でしょう。

一方、工作ファン目線で見ると、例えば阪神バスはこの?な選択のお陰で現時点では唯一のPJ-ボディーとなりますし、阪神が手に入らない場合や、リアナンバーの位置がネックとなる場合には、ちぐはぐな金型組み合わせを逆手にとって、関東バスや三重交通のボディーから非常口後の窓や左側面の小さなエンジングリルを埋めるなどすればPJ-ボディーの代用(ベース)にする事は可能です。 怪我の功名ではないですが、そんな一面もあったりする事から、種車として見た場合は一概に「あーーぁ残念」とも言えない現状が何とも皮肉です。

個人的には1/150では微々たる違いとも感じる事から、ここは無視して共通化で良いのでは?と思う一方、こういうところをやって来るのもバスコレならではとも言え、どちらが良いのかは難しいです。


リアまわりについては、上部の丸みは共通化されているものの、角部にある蓋とルーバーの位置関係を含めてきちんと作り分けています。 KL-だけ異なる窓下の溝の幅や、エンジンルーム右側面のパネル分割位置もきちんと再現されているのは驚きました。 リア上部の丸みについては、実物でも判別が難しく、このスケールではデータとして再現出来ない、若しくは再現したところで差が出ないのかと察します。

この他、まだエルガには製品がありませんが、ブルーリボンUにはLKG-/QKG-に適合するエンジングリルが右側面のみで左側面に尿素給水口が表現されたボディーも奈良交通オリジナルセットに使用されています。


画像では判り難いですが、窓も地味に作り分け。
今回のリラックマバスは2004年式な事から、逆T部分に窓枠が無い形態(ガラスに直接取っ手が付く形態)となっており、バスコレでも正しくこれに相当するパーツが使用されています。 上の三重交通はこれまたパーツ選択が?でして、PKG-なのに何故か左側面だけ枠のある窓が使われています。

現在のエルガノンステップのパーツ構成(組み合わせ)はこのような感じに。
バスコレパーツ構成一覧表 #エルガノンステップ


で、結局は「何を種車に用意すれば良いのさ?」

〜と言う事になると思いますが、丸みや窓枠の有無も含めて極めて真面目に作ると仮定した場合以下のようになるでしょうか。

■■製品から見た使い勝手(2014年2月現在)■■

○リラックマセット
→KL-にはこれが最適。 極初期型向けの枠付き窓は現状右側面が発売されていない。

○アルピコ交通セット
→PKG-にはこれが最適。 窓の選択も適切。

●阪神バスセット
→現状PJ-はこれしかない。 しかし、製品のパーツ構成や仕様から使い勝手が良いかは? リアナンバー位置やクーラーがネックになるケースはありそう。 左側面の窓が何故か枠付きになっているので拘るなら窓も交換。

●奈良交通セット
→LKG-以降向けに最適。 ISOホイールや2ファンデンソークーラーも付いて来る。窓の選択も適切。
ただしエルガにするなら前面下部を挿げ替えるかライトの改造要。

●関東バスセット・三重交通セット
→パーツや金型の組み合わせがちぐはぐなので、真面目に作る前提では使い難い。 逆手にとって非常口後の窓やエンジングリルを弄ればPJ-のベースには使えそう。 左側面の窓は両車とも枠付きorz

●ブルーリボンU5台セット
→一般流通品 側面窓やクーラー・リアナンバー周辺等、部品取り前提で持っていると便利。
前面下部さえ挿げ替えればPKG-に持って来い。 ただし東急・山交・阪急の左側面は枠付き窓…

その他 : 個々の事業者の仕様(主に方向幕の位置)に合わせて窓を用意すればベター……


……んーーー  上の2つを除いてどれもピリっとしませんね。一言で言えば面倒臭い。


結局のところ、主たる種が限定品であるところが現状のリニューアルエルガの使い難い点でもあり、丸みや窓枠まで作り分けてしまった事はまだ良しとしても、使う側が把握し切れていないのかその組み合わせが残念な製品が殆ど。結果敷居が高くなってしまった感は否めません。

そこで、ここは一つ一般流通品で○○エルガ5台セットなど如何でしょう? 窓やボディーを適切に選択、各時期に対応したボディー、極力標準的な形態を抜粋してアソート。 ついでにtype-Bも1台含めれば魅力も倍増? 現代の基幹形式でもありますので、入手性やパーツの選択が微妙な現状を何とか払拭してもらいたいものです。


屋根上は丸型ファン2基にゼクセルクーラーを搭載。 この世代だと4ファンでOKですね。

リラックマセットに話を戻ぜば、各所の再現やパーツの選択も正しく、構成や塗装の仕上がりには特に不満はありません。 がしかし、すんなりおっけー評価というのもちょっと悔しい気がするひねくれモノ故(汗、あえて苦言を捻り出すなら、屋根上パーツの切り取りと取り付けが何時にも増して雑と感じました。
画像の固体も丸型ファンが中心線上に付いてないようですし、購入した複数のセットをチェックしても、まともなものは極僅か。 斜めに傾いて取り付けられている、ランナーからの切り取りが雑、クーラーも斜めに付いていたり浮いていたり…… 模型は特に屋根上が良く見える部分ですので、ここの見栄えがよろしくない固体が余りにも多いとなれば減点ポイントとなってしまいます。




= パッケージなど =


開封痕等人為的な形跡については手持ちにはありませんでした。概ね大丈夫っぽいです。
外箱は神奈中バスセット2やエヴァセットで採用された2台用ラップトップ(蓋付き)タイプです。

■付属のステッカー

・方向幕(LED表示)
H728用 : 「立14 砂川7番経由・松中団地」 「16-3 裁判所経由・大山団地」 「立17-2 モノレール本社・大山団地経由・東中神駅入口」
J730用 : 「立31 深夜バス・若葉町団地」 「立23 立川駅北口」 「立川バス」

・その他
H728用 : J728車番(上水営業所時代向け) 引退記念ステッカー
両車用 : 側面後部ダクト(グリル) バス共通カード取扱車 バス特・パスモ等各種ステッカー 等


全体的な印象では塗装も美しく楽しい車の2台セット、非常に華やかな印象です。 ただ、両方とも特別塗装車ですので、ずらっと並べたい私みたいな向きには片方は一般色が欲しかった〜と言うのが本音ではあります。 まぁ今回はリラックマである事が先ずは肝要な企画だったようにも感じますし、たれぱんだよろしくSUN-Xのキャラクターは一般にファンが多い事、発売された2013年はリラックマ自身も10周年、記念品としても頃合の良い商品と言えましょう。

今回は毒多目?? グダグダと吐いて来ましたが、リラックマバスセットに限ればまま良い製品と思いますし、それ以前にKL-エルガが出たと言うだけで十分満足です。
エルガ全般についてはノンステ・ワンステ共に今後の展開に期待したいです。


関連ページ : バスコレパーツ構成一覧表




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