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<THE バスコレクション 奈良交通オリジナルバスセット>



初売り:2013年09月23日 スルっとKANSAIバス祭り2013 @インテックス大阪(2号館:奈良交通ブース)
品番:K101/K102  価格:1,700円

初版アップ:2013年09月27日



今年も参加〜スルっとKANSAIバス祭り。 奈良交通オリジナルセット〜それも大好きな八木新宮特急の製品化とあれば欠席は許されないでしょう。 早速開封してみたところ、ボディーそのものからして新規金型、前面のセーフティウインドも上手い具合に窓パーツ化されているなど、なかなか興味深い製品でした。

以下はいつも通りの簡単レポ、気付いた点等ざっとまとめてみましたのでいつも通り斜め読み頂ければ幸いです。 他にもお気付きの点等ありましたら遠慮なく突っ込み下さい。


品番K101 日野ブルーリボンHT/HU (短尺・TOPドア・サブエンジン・セーフティウインド)

一般道を走破する路線バスでは屈指の長距離を誇り、紀伊半島の真ん中を貫く八木〜新宮特急向けの車です。 型式はU-HU3KLAA、年式は92年〜実に20年選手ですがまだまだ現役のブルーリボン高出力車。合計9台が在籍しています。 模型はほぼ新規作成、実質専用金型になってしまうと思われるパーツを随所に奢る贅沢な構成となっています。

成型色 : 若干緑掛かった白(ほぼ白)  方向幕 : 特急 十津川経由 新宮駅
車番 : 287(ナンバープレート)


品番K102 日野ブルーリボンU (LKG-/QKG-・ISO10穴ホイール)

プロトタイプは2011年に奈良営業所に投入されたブルーリボンU LKG-KV234N3です。
尺はタイプになってしまいますが、ISOホイールや18弾で製作された2ファンクーラーを早くも使用するなど、出来うる限り的確なパーツ構成で製品化されています。
地味に初出しボディーだったりして、、 ノーヒントで判ったらバスコレ検定2級(笑

成型色 : 極薄アイボリー  LED表示 : 135 JR/近鉄 奈良駅  車番 : 724(ナンバープレート)




= 特徴など =
これはもう完全に「この車用に作り上げました」〜と言った様相ですね。 前面セーフティウインドも印刷ではなく窓ガラス化、サブエンジンクーラー仕様に前扉上のガーニッシュレス+足元灯の表現、前面方向幕横やリアテールランプ間には車外スピーカー、側面パネルの蓋諸々、そしてHT/HU(短尺)製品では初となるTOPドア〜〜鉄道で当たり前の専用ボディーですが、バスでここまで特定車型を作り上げて来たのは初かも知れません。 神奈中セット2のエアロスターKでさえここまでではないかと。


前面のセーフティウインドはどのように表現して来るか〜が個人的に興味があった部分ですが、走行セットのシティよろしくヘッドライトの少し上にあるモール下辺まで前面窓パーツとしているようです。 確かにこうする事によって初期型に見られる窓下の蓋の大きさやモールの有無(凸表現or凹表現)なども窓の作り分けで表現出来そうなだけに、いろいろ好都合かも知れません。

方向幕は最近のバスコレで定着しつつある窓の内側に表現する手法を取り入れています。 個人的には以前の手法/今の手法どちらでも良いのですが、一点要望を言えるとするなら、少し奥行き方向に余裕を持たせて欲しいなと。 エルガやHRもそうですが、奥行き方向の寸法に余裕が無く、例えば付属のステッカーを貼って遊ぼうにも厚みの分だけ窓が出っ張ってしまい具合が悪いです。 0.15mm〜0.2mm程度かな、、是非検討して頂きたい部分です。


運転席横の窓の大きさ適正&はめ込み化、非常口窓のはめ込み化などなど、様々手を入れてあるようです。 メトロ窓も路線車で良く見る2ユニット目が小さいタイプではなく、ほぼ均等割りに近い仕様となっています。 前輪後のサブエンジングリルや車体下に出っ張る表現など細かい部分も再現されており、その分他車への流用は手が掛かってしまうボディーかも知れません。


内装は新規パーツ(S-58)で製作。 シャシーはC22=第13弾エアロスターK向けのパーツです。 当時は大黒柱があった事から今回もシャシー側には柱の基部が残っています。 内装パーツ中ほどの不思議な十字穴はこれを通す為のもので、シャシーには手を入れない前提での苦肉の設計が垣間見えます。


エンジングリルは右側面のみでLKG-/QKG-相当、ISO10穴ホイール、18弾で製品化されたばかりの2ファンデンソークーラーも採用されています。 左側面は中扉後に尿素給水口が表現され、最新の形態を作るにはうってつけのボディーとなっています。 この蓋の表現が付いたボディーはエルガ・ブルーリボンU通じて初出。 右側面の窓ガラスはこれで実車通りなようです。

ただ、本当はLKG-KV234"N"3ですので、ホイールベースは5300mmが正しく厳密にはタイプとなってしまいます。 個人的にはそれほど破綻していない印象ですが、塗装が横方向の単純なパターンであるのも一役買ってているのかも知れません。 そういえば同じくタイプで製品化された京阪(こちらも違和感小)も横方向のラインのみで構成されています。


これでエルガ・ブルーリボンU(リニューアル品)の左側面バリエーションは3種になりました。
右側面は非常口後の窓の大きさ違いで2種です。

=左側面=
A=尿素給水口なし・エンジングリルなし
B=尿素給水口なし・エンジングリル細あり
C=尿素給水口あり・エンジングリルなし

=右側面=
=非常口後窓小
=非常口後窓大

 : PJ-適合 →阪神バスセットエルガのみ

 : PKG-適合 →それ以外の全て(エルガ・ブルーリボンU共にあり)

A : LKG-タイプ(Cタイプが無かった頃の製品) →京阪セットブルーリボンUのみ

 : LKG-/QKG-適合(今回初出) →奈良交通セットブルーリボンUのみ

→詳細はバスコレパーツ構成一覧表(エルガリニューアル品)へ。

Cの登場で今後はAは作られないと思われます。


種車として見た場合のパーツ構成は申し分なし。 製品化されたばかりの2ファンクーラーも早速採用され、窓ガラス(枠のアリ/ナシ)の選択も適正です。





= パッケージなど =

パッケージ真正面(表裏)

開封痕等人為的な形跡については概ね大丈夫っぽいです。

■付属のステッカー

八木新宮特急用
・方向幕 : 「特急 十津川経由 八木駅」 「163 五条バスセンター」 「164 忍海」
・ナンバープレート : 「奈良22 き283」 「奈良22 き284」 「奈良22 き285」
・その他 : 「ワンマンヘッドマーク」 「八木新宮線50周年記念ヘッドマーク」

ブルーリボンU用
・LED表示 : 「90 県庁前」 「92 天理駅」 「1 市内循環・内回り」
・ナンバープレート : 「奈良200 か721」 「奈良200 か722」 「奈良200 か723」
・その他 : リアホイールカバー

第2弾で製品化されたHT/HUの短尺仕様がリニューアル?? この製品は完全に仕様が異なる新規金型となるだけに、もしかしてついでに他のタイプ(例えば中引き戸等)も作ってある??〜なんてそちらの方も気になります。 タイヤハウスが小さく側面窓が大きいワンステ仕様なんか作ってあったら嬉しいなぁ(汗  このセットを足掛かりに、某神奈川の事業者如く続編にも期待したいです。

関連ページ : バスコレパーツ構成一覧表

実車の方は既に20年選手、そろそろその後継車も気になります^^ 画像は2011年9月撮影




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