きまぐれレビュー  No.060
<THEバスコレクション 富士重工業7E 5台セットA >
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初売り:2013年03月27日 一般流通
品番:N058/N059/N060/N061/N062  価格:4200円(税込み)

初版アップ:2013年04月08日
社名誤り修正:2014年06月24日


バスコレクション5台セットの新作は16弾で発売された7Eの長さ違い〜7E短尺5台セットです。
バス趣味界に於いて定番中の定番?〜外せない車種だけに、尺バリエーションの展開は素直に嬉しいです。 しかしどうもテンションが上がらない私が居る… まぁそのあたりは後ほど書くとして、取り急ぎ購入して来た製品のレビューを私なりの感想を交えて書いてみたいと思います。 今回はちょっと愚痴が多い〜って事で斜め読み必須です。

※角にピンク色の付箋がある画像はマウスを乗せると画像が切り替わります。

品番N058 東京都交通局 富士重工7E-UD NE-UA4E0HAN (CNG・前折中4枚折戸・短尺)

プロトタイプは深川営業所に所属する1995年(度)投入のS-B617号車。 前年改造形式として導入されたCNG低公害バス量産初期の車輌です。 排ガス認定記号もNE-が与えられています。
今回は色の質感も丁度良く、特に裾のベージュなどはこれまでの製品中でもかなり似ている方だと思います。 それにしてもB代を選んで来ましたか… 正直なところちょっと意外でした。

成型色 : 薄クリーム(アイボリー) / 方向幕 : 業10 銀座・新橋 / 車番 : B-S617
対応動力ユニット:BM-01 (使用するスペーサー:R1+L1+B1)

品番N059 川崎市交通局 富士重工7E-UD U-UA440HSN改 (CNG・前折中引戸・短尺)

プロトタイプは塩浜営業所に所属する1994年投入のS-4001号車。 CNG低公害バス最初期の車で、川崎市交通局の中でも第一号車となるようで、型式もまだ改造扱いでした。 実車は7Eでは珍しく屋根上にマーカーランプが乗るのが特徴ですが、流石にそれは再現されていないようです。

成型色 : 青/ 方向幕 : 川04 市営埠頭 / 車番 : S-4001
対応動力ユニット:BM-01 (使用するスペーサー:R1+L1+B1)

品番N060 横浜市交通局 富士重工7E-UD NE-UA4E0HAN (CNG・前折中4枚折戸・短尺)

プロトタイプは1996年(度)に投入された浅間町営業所に所属した6-4501号車。 銀色の細い帯を省略した新塗装初期の車でもあります。 元々は滝頭に投入されましたが、モデルでは転籍した晩年の姿が再現されているようです。

成型色 : 白 / 方向幕 : 44系統 三ツ沢グランド・天屋 八反橋 / 車番 : 6-4501
対応動力ユニット:BM-01 (使用するスペーサー:R1+L1+B1)

品番N061 大阪市交通局 富士重工7E-UD NE-UA4E0HAN (CNG・前折後引戸・短尺)

プロトタイプは長吉営業所に所属した(2000年)70-0106号車。
大阪市交通局では2011年度限り(2012年3月末)で全車ノンステップ化が完了しましたが、この車は最後まで活躍していたツーステップ車の一陣です。 UD車では珍しく右側面窓のユニットサッシが等間隔に割り振られているのが特徴で、バスコレでもオミットせず再現してあります。 また、このセットのCNG車郡の中ではこの車輌が一番近似した形態になっています。

成型色 : 薄アイボリー / 方向幕 : 1 出戸バスターミナル / 車番 : 70-0106
対応動力ユニット:BM-01 (使用するスペーサー:R1+L1+B1)

品番N062 鳴門市企業局 富士重工7E-いすゞ KC-LV280L(いすゞ・短尺)

今回のセットの唯一点=いすゞシャシー仕様が製品化されました。 16弾では日野優遇とも取れるラインナップで賛否を呼びましたが、今回は純正UD、次点のいすゞが順当に?ラインナップされています。
鳴門市企業局は2012年度末(2013年3月)で64年間続いたバス事業から撤退しており、この車だけ毛色が違うのはこれが理由かも知れません。 製品化も最初で最後か?? 

成型色 : 薄黄緑(薄よもぎ色) / 方向幕 : 引田駅前 / 車番 : 374
対応動力ユニット:BM-01 (使用するスペーサー:R1+L1+B1)



= 特徴など =

前面については全て同じ形態。 後面についていすゞ+一般車な鳴門市企業局だけ別形態です。
※上の画像はクリックすると別画面で拡大します。

左:16弾製品 右:今回のセット
よーく見ると違いがあるのですがお気付きになりました??  答えはマウスON!



先ず一点目は、、、
バンパーのコーナー部分の角度が若干変わり、さらにライトの辺りまでの曲面ラインが変更されて以前より軟らかい表情になっています。 個人的には16弾製品でも全然違和感は感じませんでしたが、担当者?設計者?の拘りなのか微妙に手を入れてあるようです。

二点目は、、、
窓パーツの裏に印刷されていた方向幕が車体側に印刷されるようになりました。が、、、先日発売された神奈中バスセット2のエアロスターKによく似たケース=方向幕部分の隙間が目立つ格好になってしまいました。 16弾では窓パーツから伸びるツメが引っ掛かる部分より下に張り出したような形態になっており、仮に車体側に表現したとしても真正面から見てHゴムと下辺に隙間が出る事は無く、上から見ても今回ほど違和感は出ません。 このセットは神奈中のように13弾製品の構造を踏襲せざるを得ない訳ではないと思われますし、何故ここを弄ってしまったのか不可解です。
方向幕ってバス趣味の中でも結構萌えポイントだったりしません? もしA2セット〜B/Cセットと続編があるようでしたら是非以前のように戻して頂きたいなぁ、、(ついでに印刷する部分だけ少し前に出っ張らせるとgoodかも) 富さんよろしくです。

それと、バンパーが銀色の車体に限ってライトの印刷が変わったせいか表情が異なって見えます。 16弾はライトの凹部分断面にも黒が回っていてレンズの部分だけが銀色になっていますが、今回はライトケースの表面だけが黒になっているお陰でやたらレンズが大きく見えます。 印刷工程を簡略化したのかな? 私が模型を作る時、実はこういった部分に非常に気を遣いますので、その分目が行くだけのかも知れませんがちょっと気になりました。 まぁ…一応綺麗に印刷されていますので、製品としてはOKでしょう。 これは完全に重箱ネタ(汗

それにしても、都営の局章は苦しいですね。 一般車とは違い窓との境界に設置されているので、印刷で表現するとこうなってしまうのでしょう。 個人的にはいっそ無い方が嬉しいですが、それでは許諾上問題あるでしょうし、如何ともし難い部分です。

今回UD車の4台は全てCNG車ですが、都営と川崎市交通局はドア側(左側面)のパネル構成が一般車然とした形態になっています。 CNG車は大抵細いスリット状の通風口があるのですが、比較的初期の車は左側面には通風口が無い場合もあるようです。

都営のプロトタイプ=B代車も通風口は無く一般車向けの側面を用いた組み合わせはB代車を作る前提であれば良く考えられていると思います。 しかし、どちらかと言えば普通に横浜市と同じ金型を使い、車番を北営業所のC代〜E代車辺りに設定すればもっと似せられた気もします。 もちろんバスコレ製品で完全に実車と同じでなければ「ダウト!」〜何て言う気は更々ありませんが、これが先に書いた「ちょと意外だな」と感じた部分です。。

まぁ別の見方をすれば「こりゃ絶対一般車作ってあるなw」〜とも予想出来る訳で、今後への期待という意味ではニヤリとする部分ではあります。 CNG車だけじゃねぇ…(ボソボソ

右側面についてはCNG車と一般車では大きく異なります。 今回UDの4台は全てこの形ですので、工作ネタとして一般車に化かす際細かい違いに拘ってしまうと少々厄介です。

CNG車の右側面は製品では全て共通となっていますが、実際にはいろいろなタイプがあるようです。 同じ性格の車なのにどうしてこんなに作り分けるのだろう… バスの面白いところでもあり、一筋縄で行かないややこしい部分奥深い部分でもありますね^^

Aのタイプは比較的初期の車に見られるようで、ここだけではなくエンジングリルの形態も一般車と同じような形をしていたり、その後ろに付く小さなスリット状のグリルが無かったり〜又は後天的に改造されたものもあるようです。

Bのタイプは余り見ないかな? とりあえず横浜市営のこの車はこんな感じになっているようです。
余談になりますが、バスコレのプロトタイプ=6-4501のエンジングリルはバスコレと同形態なものの、一番違いの6-4500は一般車のような正方形に近いグリルになっています。これまた謎ですねぇ…

Cは一例として都営のC代以降〜パネルの分割位置が若干変わっているようです。

Dは大阪市のプロトタイプ=70-106号車などの形態です。 蓋が若干後寄りに付いているのが特徴でしょうか。 今回の製品では正にこの形になっており、どうやらこれをプロトタイプに金型を彫ったようです。 しかし、同じ大阪市でも年式が変わるとまた違った形態ですので、大阪市だから全てこのタイプとは限らないようです、、、ややこしい。

製品としてはこの中の一種で代用する〜、CNG車だけでここまで作り分けする訳には行かないでしょうからこれについては納得。 一応改造向けの豆知識として取り上げてみました。
※間違っても、エラーだの間違いだの安易に吹聴する意図ではありませんので誤解無きよう

今回の製品でなるほどなぁ〜と感じた部分です。 工夫?苦労?の跡が覗えます。
UDといすゞを製品化するにあたり、恐らくですが窓パーツの共用を図る為にこの部分を中心に若干アレンジしてあるようです。 いすゞはUDより非常口が前寄り〜この特徴とラインナップとして絶対外せないUD車を折衷したような形態になっています。 まぁ16弾製品と比べてしまうと一目瞭然なものの、単体で見れば余程詳しい人でない限りぱっと見た程度では判らない気もします。

このお陰で下の画像のように本来出来ない筈の窓パーツの入れ替えが可能になり、特に改造工作向けにはやり易い構成とも言えます。 7Eだったら「UDの次は日野いすゞでしょ」〜と言う要望も多いでしょうから、コストとの兼ね合いを考えてぎりぎりの選択をしたのかも知れません。 ホイールベースも厳密には4720mmのところ、似たような寸法のいすゞKC-短尺=4800mmに合わせる事で各パーツの共用化と動力ユニットへの対応を図りつつ、結果的にいすゞの製品化を可能にする。 1/150というスケールも考慮すれば、私は理に適ったデフォルメの範疇=このような手法は「アリ」と思います。


ただですね、、、、
上の画像にマウスを置いていただくと…




あのあのあのーーこれじゃぁ非常口が開きません。
鳴門市だけ非常口上半分の縦線が彫られていないようです。 ポカミスと言えば13弾日本交通の「雨トイ無いぞ!事件」(その後の限定品で修正済み)の記憶が蘇りますが、これも似たような系統の話だと思われます。 私は贔屓目に見て何とか我慢出来ますが、何れにせよもうちょっと確認を慎重にお願い出来ればと。 とりあえず次回以降は直して頂けると期待しておきましょ。 マイナス20ポインツ!!

このセットでは全ての車輌が通常のスチールホイールを履いていますが、都営と横浜市営については実際は扁平タイヤを履いていたようです。 そこでちょこっと入れ替えてみたのが上の画像。

どちらも甲乙付け難いかな… 本来ならやっぱ扁平だよね〜となるのですが、バスコレの扁平タイヤはホイールの形状も若干違う為、何となくツーステップを基調とするボディーには普通のホイールの方が似合うような気がするのですよね… 製品で採用しなかったのは何か訳があるのか単に気付かなかったのかは判りませんけれども。 好みによって履き替えてみると良いかと思います。

大阪市交通局には、後輪ホイールカバーがユーザー後付けパーツとして添付されています。 ブリスター裏面にセロテープで貼り付けてあるパーツがそれです。 こちらは全国シリーズのエアロスターとは違い半透明のような樹脂が使われていること、ゲートの位置が全て取り付け用のツメに付いている事から、ランナーから切り出したパーツにタッチアップする必要はありません。 ただ、透明系樹脂にありがちな性質〜即ち樹脂が硬く粘りが無い為、カッターのようなもので切り離すとやり方によってはツメを折りそうな予感がします。 良く切れるニッパーで切断した方が安全でしょう。
取り付けは一旦シャシーと内装パーツを取り外してから車体内側からはめ込み、ツメを折らないよう注意しながら内装・シャシーを戻せばOKです。 接着剤は必要ないと思います。

なかなか良い感じ^^

これまた懐かしい部品を再利用して来ましたね。
C2003と刻印されたC04シャシーは第2弾のHT/HU用〜何と9年以上前のパーツです。 中扉用内装パーツS07も同様です。 後扉用の内装はS38=13弾で作られたものを採用しています。 こういったリソースも無駄にしない、、個人的にはこのような設計意図というのでしょうか、考え方に萌えますw

今時の製品ですので当然?動力ユニットフレンドリー仕様となっています。
前輪タイヤハウスの内側はテーパー処理済で柱もありません。 使用する動力ユニットはBM01、使用するスペーサーパーツはR1・L1・B1、つまり動力ユニットに元々取り付け済みのパーツまんまでOK。 さらに、屋根裏に+状に出っ張った部分が動力ユニット上面に接触する事で車高も決まる為、基本的には単純に組み込むだけでOKです。 都営バスと横浜市営バス以外は付属のBU04用タイヤ(非扁平タイヤ:外形7.0mm別売アリ)に変更してやると良いでしょう。

また、屋根裏のボスをご覧頂くと判るように、今回屋根上に乗るパーツはかまぼこ型ファンカバー含めて全て別パーツで構成されています。接着剤も使われていないようです。

こんな感じに上手く収まります。

神奈中セット2のエアロスターKにもあった屋根上のポツポツ、、この7Eにも全部付いています。
って事で、ゲート等金型の何かなのでしょう。 それにしても何故ここに? センスの問題??





〜〜ざっとこんな感じでしょうか。

個人的にはやはりUDシャシー=全てCNG車というのが残念ポイント。 CNG車も好きですし、この手の特徴ある車も欲しいですが、標準車なしでは魅力も半減…生かし切れないと感じます。 超メジャー車種だけに先ずは「直球勝負でドーンと行こうよ!」と。 変化球は直球あるからこそと思うわけです。 もちろん製品の形態を観察すれば標準仕様も作ってある匂いはプンプンしますし、Aという商品名を見ても当然続編への期待は高まりますが、正式にアナウンスされていない現時点ではやはり残念な方が勝ってしまいます。 16弾と良い、7Eは何か懲り過ぎて損をしている気がする… 最終的に全て揃えば「こんな車種・タイプも製品化されているバスコレって凄い!」って事になるのでしょうけれども。

今回はちょい毒多めで書いてしまいました。
ただし、だからと言って「悪い製品」「ダメな製品」ではありません。 いろいろ苦言も書いていますが、それらが買わない理由にはなりません。全体的な雰囲気や仕上がりはなかなかのものです。 それに、四の五の言っても16弾すらまだ楽しめていない管理人、焦らず楽しめって事でしょう。


関連ページ : バスコレパーツ構成一覧表





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