きまぐれレビュー  No.051
<THE バスコレクション 箱根登山バスオリジナルバスセット>
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  初売り:2012年07月21日 箱根登山バス各案内所(小田原駅前・湯本・元箱根・箱根町・桃源台)窓口
  品番:K085/K086  価格:1500円

  初版アップ:2012年07月23日 小訂正:2012年07月24日



個人的ツボな事業者TOP5に入る箱根登山鉄道箱根登山バス。 少し前、100周年記念ページに告知を見つけた時は歓喜しましたとも。 しかし同時に添えられていた画像にボンネットバスが混ざっており、しかもバスコレ基本セットBで新規製作されたBH15に似ているような気がする… タイミングと良い「まさかこれが入るの?」〜と多分に不安になったものです。(ボンネット好きな方ごめんなさい)
しかし蓋を開けてみれば現在絶賛活躍中の御二台、それも全く同じ車種の色違いとは、、安堵と同時にある種拍子抜けでもありました。 随分思い切った選択だなぁ…確か都営バスセット2西鉄セット以来の同車種セットではないかと思います。
勿論大好きな三菱エアロスターですからこれは絶対に欲しい… 今回こそ自身の足で購入して来ました。 本音を言えばブルーリボン(観光型でも路線型でも)なんかが入っていれば嬉しかった気もしますけれども… まぁそれはそれ、今は仕舞っておきましょう。

今回も戯言多目の駄レビューになっています。何時も通り軽く斜め読みを推奨〜(汗



品番K085 三菱エアロスター (PKG-・前折中引戸・デンソークーラー)

プロトタイプは小田原営業所に所属する2011年式LKG-MP35FM(B189号車)で、箱根登山バスのニューエアロスターでは初の標準尺仕様となりました。 先ずはこの1台のみが導入され暫くはオンリーワンの存在でしたが、今年に入って同型車3台が導入されています。 バスコレは標準尺がプロトタイプですので製品化には都合が良くなりました。

成型色 : 薄アイボリー  方向幕(LED表示) : H系統 小涌園・元箱根港 箱根町  車番 : B189

 

品番K086 三菱エアロスター(PKG-・前折中引戸・デンソークーラー)

こちらも小田原営業所に所属するPKG-MP35UK(B156号車)がプロトタイプです。 お気付きのように実車は50cm短い短尺仕様ですが、昨今尺では珍しくなった気がする「タイプ」で製品化されています。
個人的にはこの価格であればここまで出来ていれば十分、拘りたければ手を動かす〜〜何処かで聞いた事のあるお決まりのフレーズで処理出来てしまいますが、そうも行かない方々には評価が分かれそうですね。 それにしても、ぱっと見たイメージではそれほど破綻しているように見えないのが不思議です。

成型色 : 白  方向幕(LED表示) : 箱根登山バス  車番 : B156




= 特徴や戯言など =


バスコレ的にはPKG-仕様のボディーを使用しています。 B189号車については実車がLKG-ですので細かい事を言えばAdBlue注入口の位置が違っていたり、雨トイ(縦)の長さ等に相違はありますが、これはまぁ致し方なしと言って良い部分でしょう。

しかし、今回両車とも全く同じ部品構成〜〜事業者限定品は事業者の意向が第一、なかなか難しい部分もあるかと思いますが、同じ白青塗装のエアロスターでも少し前のB120号車辺り(PJ-MP35JK)をプロトタイプとするよう提案→南海バスセットで使って来たPJ-タイプボディーを使用するとか、そう言ったニクイ仕掛けがあるとより買い易くなると思うのですよね。。



…これも。 ボディーと違って流用せざるを得ない部分では無いのに、折角作ってあるISOホイールを履いて来ない。 ほんの少しの違いでもっと魅力ある商品になるのに…勿体無いなぁ。



〜〜とまぁネガティブなところを先に触れましたが、「なんだ、今までと何も変わらないじゃん」という訳でもありません。 今回左側面の窓ガラスパーツにG288が初お目見えしています。

G283をベースに最近の新車によく見る最前部に細い窓が組み込まれた形態になっています。 これまで左側面用で細い窓を挟んだパーツ(G287)は名鉄と南海バスに使用されていましたが、どちらも方向幕が中扉の後ろにあるタイプでしたので、地域によっては少々使い難い形態でもありました。

■バスコレ(ニュー)エアロスターの左側面窓パーツ使用状況
G283 : 北海道中央バス・神姫バス
G284(中4枚折戸向け) : 東急バス・名古屋市交通局・ケース付属無塗装バス
G285 : 阪急バス・広島バス
G286 : 関東バス
G287 : 名鉄バス・南海バス
G288 : 箱根登山バス
G289(メトロ窓) : 京阪バス



惜しむらくは、方向幕の部分に表現された中桟(横に走るサッシ)のモールドは要らなかった気が…
G283のように基本はフラットで、幕の類は印刷で表現してあった方が何かと便利なのですよね。






えっ? 例えば何に便利かって??

そりゃまぁアレですよ……





ぶっちゃけてしまえば地元の黄色いバスにも有利になる〜と言う事なのです(汗


窓の着色は淡いブロンズのような色になっています。 実車はもう少し青緑系統の色に感じましたが、こんなものなのかな?  着色は何時も通りパーツの裏から吹き付け塗装ですので、シンナーで軽く拭えば落とせると思います。 前ドア・運転席横・最前部の細い窓には着色されていません。



窓下の補助テールは印刷表現です。
それにしても、この角度で見ると本当似ているなぁ…



前面窓ガラスとLED表示の印刷方法は少しずつ改良されています。
15弾発売当初はベースの黒のみボディー、文字は窓の裏側に印刷してありましたが、今回は全てボディー側に印刷されています。 つまりステッカー等でカスタムする際文字を消す必要が無くなった訳です。

15弾発売前に先行で発売された名古屋市交通局では表面印刷でした。このような細かい改良が少しずつではあるものの反映されて行く… 地味ではありますが、評価されて良い事だと思います。

ちなみに、今回B156号車は「箱根登山バス」という汎用表示。 しかしこの選択のお陰で前面窓に掲出された系統表示板の印刷がされずより汎用性が高くなっています。 B189号車では見事に印刷されている系統表示板、、、登山バスのままなら上からステッカーなりデカールなりで被せれば良いのですが、種車として他事業者に化かした場合は印刷されていない方が断然使い易いです。 狙った訳ではないでしょうけれども、これは何気にGJな選択と言えます。
〜というか、最近のバスコレは表記類が若干やり過ぎのような気も…



= パッケージなど =


100周年なのですねぇ。付属のステッカーにも収録されています。
また、昨今多い残念な開封痕ですが、今手元にあるものにはありませんでした。

■ステッカーの内容
B189用 : 「R系統 急行・箱根湯本駅」 「T系統 千石・桃源台」 前面系統表示板 「R」「T」
B156用 : 「芦子橋経由 城東車庫前」 「国府津駅」
100周年記念ステッカー


返す返すも、片方がPJ-ボディーだったら… ISOホイールを使ってくれていたら…
私はバスコレファンですから、どちらかというと褒める方向で記事を書きたい〜そんな気持ちはあります。
しかし、なかなか手放しで褒めちぎれる製品が出て来ません。 そろそろ褒めちぎりたいぞぉー^^


ま、バスコレに限らずどんなものでも褒めてばかりのレビューって正直つまんないですけどね(笑

関連ページ : バスコレパーツ構成一覧表


B189号車に初めて遭遇したのは2011年4月頭。
丁度あの痛ましい震災直後〜自粛ムードが漂う中、誰も居ない箱根で出会いました。
おろしたてピッカピカの新車はやっぱり輝いていた。 でもちょっと寂し気な感じがした… かな。




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