きまぐれレビュー  No044
<THE バスコレクション 阪神バスオリジナルバスセット>
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初売り:2011年09月25日(スルっとKANSAI 第11回バスまつり @園田競馬場)
品番:K066/K067  価格:1500円

初版アップ:2012年09月29日  最終更新:2012年10月06日



今回は完全にバスコレ目的で遠征して来ました。 以前はバスコレ限定品が発売されるとなれば事業者問わず皆で予定を合わせ旅行がてらワイワイ出掛けたものですが、今回は参加者も少なく、誰か買って来て〜的なノリが少々寂しくもあります。 まぁ、発売のアナウンスが遅過ぎる(一週間前って…予定組めないよ)、と言った理由もありますが……

とまぁ前置きはどーでも良いですね。
内容はセレガとエルガの組み合わせ。 特段書くような事も無い筈でしたが、このセットに封入されているエルガが… これまでの製品同様短尺仕様なものの全面リニューアルが施されています。 詳しくは後述しますが、外装に関してはほぼ作り直しされており、窓もドア含めて全てはめ込み化、前面方向幕にもガラスパーツが奢られています。 セレガの方はこれまで通常第10弾の広島電鉄しか採用されていなかったプラグドア仕様を選択。改造ファンにも朗報でしょう。

※毎度ですが、工作ファン目線でのレポですので、「工作なんてもっての外」〜といった皆様には少々煩い文章も含まれます。ご容赦下さい。
※一部の画像は上にマウス(ポインタ)を置くと能書きが出て来るものがあります。



品番K066 日野セレガ (プラグドア・T窓+一部固定窓)

造形的には通常第10弾広島電鉄のボディーに富士急行の窓を組み合わせて製品化されています。
タイヤ/ホイールについてはこれまでの製品でも観光型によく使われている8穴アルミディスクタイプを使用しています。 窓ガラスの着色については裏側の様子を見る限り吹き付け塗装っぽく見えました=塗装なら色を落とすことは可能、成型色だと無理となります。 生憎私自身これを使う予定が無い為試しておりませんが、もし落とした(落とせなかった)といった情報が御座いましたら是非お寄せ頂けると嬉しいです。

成型色は『 白 』、方向幕(LED表示)は『 関西空港 』 車番は『 487 』と表記。

 

品番K067 エルガtype-A(リニューアル製品・模型としての形状は短尺PJ-ノンステップ)

ドア窓をはめ込み化、方向幕部分にもガラスパーツ、前面窓の大きさの見直し、ライトの形・前後面曲線/形状も含め修正、屋根には溶接ラインのリブを表現〜などなどほぼ全面的にリニューアルされています。 模型としては運転席側にエンジングリルがあり、非常口直後の窓が拡大される前=PJ-仕様といったところでしょうか。 どうせリニューアルするなら、ドア側に細いグリルが付き、非常口直後の窓が拡大されたPKG-/PDG-以降の新型が欲しかった気もします。

成型色は『 白 』、方向幕(LED表示)は『 阪神甲子園 』 車番は『 267 』と表記。



 ■■ エルガ - リニューアル ■■

= 前面 =
(左:従来製品PJ-ボディー 右:リニューアルPJ-ボディー)
とにかく先ず目に入るのは方向幕表示部にガラスパーツがはめ込まれた点でしょう。 個人的には在来品でもそれほど不満はありませんでしたが、窓が方向幕部まで掛かった車両〜例えばニューエアロスターや7Eなどを見てしまうと、やはり窓の後ろに幕がある様はカッコ良いのですよね。
ガラスのはめ込み具合はほぼピッタリ、ガラスパーツの角がもう少ししっかり出ているとより一層ピタ!っとはまった感が出るとは思いますが、この状態でもまま不足は無いです。

前面窓は在来品より大きくなり、それに伴い下部のパネルが小さくなっています。(幕部の厚みも僅かに違うかも?) また、寸法のみならず造形自体も全てのパーツが作り替えられており、ライトの形、バンパーの形状、肩部の丸み、正面からでは判り難いですがパネルの湾曲具合も在来品とは違います。 方向幕の下には手摺の表現が追加されました。

肩部の丸み、パネルの湾曲具合など形状は別物です。バンパーの段差がなくなりました。
方向幕のガラスパーツは裏側両端に丸い突起があり、それを穴に挿し込んで固定します。 外す時は車体裏側から爪楊枝などで押してやればすんなり外れます。

方向幕(LED表示)は車体側に印刷されています。車体側に印刷されている方がその後幕を替えたりする場合有利ですのでこれは嬉しい仕様。 窓ガラスパーツには黒い枠(+車椅子マーク)だけ印刷されています。 製品もよく考えられており、よく見ると上図のようにガラス裏側を一段凹ませ、同時に車体側を出っ張らせる事で極力ガラスを薄く見せ且つ表示も奥まった感が出ないように(若しくは印刷し易いように?)配慮されています。 

工作やお手軽加工で方向幕を変える際、一般に用いられるステッカーを貼る時に必要な厚み分の余裕については結構シビアかも。 一応試しにポリエステル系ステッカーを貼った後に窓をはめてみたところ、やはりデフォルトよりほーーーんの僅か出っ張り気味になりました。 気にならないと言えば気にならないレベルではありますが、万全を期すなら車体側の出っ張りを若干削るなど何らかの加工を施しておいた方が良さそうです。

当然ながら前面窓は在来製品とは大きさが異なります。裏側上端にあった突起は無くなりました。

= 後面 =
リアはパネルやバンパー他全体的に丸みが異なります。 ナンバープレートは右にオフセット。
この形態は広告枠が設置されている事業者(例えば京急など)に多く見られるような気がします。

これまで印刷で表現されていたルーバーがモールドされ、右角部には蓋が表現されました。

リアウインドが外し難い、、(昨今よくあるケース?)
リニューアルに伴い窓隅に窓押さえがモールドされ、さらに窓パーツの下側のツメが横に大きくなりました。 従来品にはこれらが無かった為、表側から押してやると窓が傾いて奥に凹んでしまう事があったので恐らくその対策なのでしょう。
ただですねぇ、これのお陰で窓を裏から簡単に外せなくなりました。 表側へ取り外すにも上部のツメが案外大きく、下手をすると車体上部に傷を付けそうな怖さを伴う厄介な仕様です。(はめ込む際も同様)
このセットのもう一台=新セレガもリアウインドを外し難い車種の代表格、、工作ファンなら工夫を以って対処する〜が王道でしょうが、スペアパーツが手に入らない性格の商品でこのような構造を取られるとそれだけで工作への意欲が減退してしまう事があります。マイクロエースの製品みたいに…(ブツブツ

上手く表側へ外せた場合も、取り付け時は上部のツメを最小限まで削っておいた方が良さそうです。
このガラス、、工場ではどのようにはめているのか見てみたい…(何か上手い方法あるのかな?)

= 側面 =
(上:リニューアル品 下:従来品)
雰囲気としては従来製品とそれほど変わりませんが、良く見ると画像(画像の上にマウスを置いて下さい)のような違いがあります。 他にも、中扉の幅と窓の大きさが小さくなっていたり、それに合わせてか中扉後ろの窓の横方向のが大きくなっています。 従って在来品・リニューアル品それぞれのパーツを相互に入れ替えることは出来ません。

こちらも同様。
一部のパネルラインの位置が修正されました。 ちょっと気になるのが雨トイ上に表現されたもう一本のスジ。 屋根上のみならず側面の接合ラインも表現されているのです。 屋根も表現したら当然これもとなるのは尤もな理ですし、出来栄えや緻密さは無論こちらの方が良いのですが、加工することを考えた場合(特に尺を変更する場合)難易度は相当に上がります。 屋根も含めると前後方向には雨トイ2本と接合ラインが都合4本、これを潰さずに接合し、さらに継ぎ目を仕上げるとなると……

側面窓も両側共に作り直しているようです。 ドア部分のはめ込み化は無論、中扉後ろの2ユニット分の横幅も異なります。 また、どういう訳か運転席側のみ逆T窓の手掛け(模型的には小さな突起)が表現されており、ドア側には表現されていません。どちらも作り直しているのに何故??
さらに車体に対する傾斜がおかしかった(上下逆さ)非常口後ろの窓もきちんと修正されています。

もうお気付きかと思いますが、リアウインドを含め、濃いブロンズ色の着色は落とすことが可能です。 
裏側に吹き付け塗装されていますので、Mrカラーの青ラベルうすめ液に浸した綿棒で拭えば落ちます。 IPAはガラスの着色落としには向かないのでお勧めしません(最悪曇ります)

ガラスの部品番号はドア側=G368、運転席側=G364、、またまた怪しげな空白がありますねぇ……

= 屋根その他 =
15弾エアロスターに続き屋根上の接合ラインが表現されました。 接合ラインの上にクーラーが乗る場合接着剤を流されていたらアウト!〜の恐れがありますが、とりあえずバラした2セット分には接着剤は使われておらず、接合ラインも無事でした。 雨トイ上に走るの肩部の接合ラインはドア側は薄め、運転席側はくっきり表現されています。

クーラーは西工5台セット(スペースランナーRA)で製作されたサーモキングが使われています。
また、もしかしたらブルーリボンシティ辺りの製品から角型通風機(横流ファンカバー)の形が変わっているかも知れません。 以前よりテーパーの角度(前から見て台形)が軽減されたように見えます。

車体の内側(屋根裏)については柱が無くなった以外は殆ど同じです。
内側のブロック(金型)はほぼそのまま流用し、外側の5面を作り直した〜といった形になるのでしょうか。

柱については動力ユニットに対応させる為今後は無くなる方向なようです。
ただ、今回裏側がそのまま… エルガに動力ユニットを組み込む際、多くの場合屋根裏の窓押さえやボスに干渉して車高が高くなってしまう事や、タイヤハウスが小さい為、車体の内側に車輪が干渉する事があります。 その場合下の画像のような処理を施す事になり、これが実際結構な手間を要します。 今後動力ユニットを推して行くなら、その辺の処理をしなくて良いような改良も施しておいた方が方向として整合性が取れるのではないかと感じました。 欲を言えば〜ですけれども。

シャシーは従来品同様パーツ番号C-08。
ただ、タイヤハウスの上部に切り欠きがつきました。これ、窓パーツのゲートを逃げる為にあるようです。
こうしておけば多少バリが出ていてもきちんとはまると…



= パッケージなど =
パッケージ裏表。ステッカーは以下のような内容です。

■セレガ用方向幕(LED表示)
神戸三宮 / 大阪駅前 / 大阪空港(伊丹) / 尼崎

■エルガ用方向幕(LED表示)
宝塚→阪神尼崎 / 阪神尼崎→阪神芦屋 / 阪神甲子園→(八番町を経て)武庫川団地
阪神西宮→阪神西宮(1山手西回り)


いろいろと書いて来ましたが、改めて読み返してみて感じた「俺、、うるせーな」と(笑
四の五の書いてはおりますが、思いも寄らぬリニューアルを掛けて来るなど、改善を惜しまない姿勢はやはりバスコレクションならでは。 最近は私も含めユーザーの要望や苦言も大きくなりがちですが、要望や苦言を言える=期待出来るという事の裏返しでもありますから、それはそれで凄い商品だと思う訳です。

それにしても、バスコレに限らず最近は商品が多過ぎるかな。。 株式会社である以上停滞は許されず常に右肩上がりを目指さなくてはならない宿命は如何ともし難いですが、ユーザー側から見ればある種のフィルターを掛けないと付き合い切れなくなってしまいます。 限定だから売れるという風潮は既に底が見えていますし、ブランド力のある商品でさえその企画内容如何によっては売れない時節柄、それはバスコレクションとて同じです。 そのポテンシャルは素晴らしい、、あとは妙な的外しをしないで、一般的に定番のタイプを中心に据えた上で企画して欲しい。特に通常品は… 今回買出しに友人らをお誘いした際、その反応を見てそんな事を感じた次第です。 ○めたなぁ…と(寂

さて、今回セレガについては特段書く事が無い為簡単な画像のみでご容赦させて頂きました。
その分エルガは多めに書いたつもりですが、やはり現物を手に取ってご覧頂くのが一番です。
是非お一つ^^


関連ページ : バスコレパーツ構成一覧表




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