塗装剥離レポート No1

塗装剥離実験室


■KATO製115系湘南色編

<↑ 早速始めましょう>
プールは密閉のしっかりしたものを使用します。
今回使用したこの程度の大きさの容器で、約1+1/3本分を使用しました。


<↑ 2時間後>
ぱっと見た感じでは変化は無いのですが、歯ブラシで擦ってみると、黄かん色に効果が出て来ました。
ただし、まだ少し強く擦らないと綺麗には剥がれてくれません。 下地の緑は全く刃が立ちません。


<↑ 6時間後>
先程より随分楽に剥がれて来ますが、一部ドアフチなど凹み部分は強く擦る必要があります。
側面の黄かん色部分のみ剥がす事で十分であれば、この時間+少々辺りがギリギリかと思います。


<↑ 15時間後>
見た目で白っぽくなっているのが判るかと思います。
少し擦ってみると…側面黄かん色部分は、ものの見事に剥がれて行きます。
今まで大きな変化を 見せていなかった下地の緑も、モールド凸部を中心に若干剥がれ始めています。
しかし前面部の黄かん色は、まだ落ちません。 ABSボディー本体には全く異常がありません。

 *ほぼ側面の黄かん色印刷を落とした状態になります
ここで、一度水洗いしてみました。
ここまで落とせはほぼ塗り分けラインによる段差は皆無になりますので、管理人的には十分かと思い
ます。しかし、人間欲は尽きないもの…&実験と言う事で、今回はまだ粘ってみます。
実はここまでは経験があったので大体の時間予測は出来ていました。ここからは未知の世界へ…
●余談
この画像で製品の印刷/塗装行程が判りますね。前面黄かん吹き>車体緑吹き>側面黄かん印刷〜
と言った感じでしょうか。
前面黄かん色を吹き付けてある範囲(大体1つ目の客ドア辺りまで)が落ち難いです。


<↑ 35時間後>
妻面を中心に、緑は平面部分も剥がれて来ました。前面黄かん色は相変わらず頑強で、凸部がようやく
剥がれた程度です。 こうなったら最後まで… 長期戦へ持ち込みます。


<↑ 35時間後+約6日>
結果はご覧の通り、綺麗サッパリと言う訳には行きませんでしたが、表面に付着した塗装の大半は落とす
事が出来ました。 ただ、この期に及んで前面黄かん色は手強く、特にテールライト下部は強めにしつこく
擦ってようやく…と言った感で、この時の力具合は、モールドを傷めず…の範囲を越えてしまった可能性が
あります。(^^; 平面部の一部緑にも、すんなり落ちない箇所がありました。 

さて、この115系湘南色での感想ですが、正直言って
までの状態で十分かと思いました。
前面黄かん色部分は製品でも随分厚く塗装されているようで、この
の状態以上に落とし始めたら、最後
まできっちり落とさないと引っ込みがつかなくなります。(新たな段差が出来てしまう為)
少し上で強くしつこく…と書きましたが、正直意地で落としたと言って良いほど骨が折れました。
もっともっと時間を掛けるか…
何れにせよ、通常の薄め液(Mr)ではここまで落とせませんので、効果はありですね。

そうそう、ABS樹脂ボディーの状態ですが、約7日の漬け込み>擦りにも、全く問題はありませんでした。

●まとめ
気温などの条件により前後する可能性もありますが、大体12〜15時間程度で側面黄かん色は簡単に落ち
ると思います。 それ以降、完璧に落とすには相当な時間が掛かります。



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