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< THE バスコレクション80 日野ブルーリボンハイブリッド 日野特注モデル >



  初売り:不明(2016年1月頃??) 品番:HBK001
  オートプラザ直販価格:2,680円(8%税込み) その後一部の店舗で見られる流通価格:5,940円(8%税込み)


  初版アップ:2016年04月17日



この3月頃から話題になり始めた”例の製品”こと日野ブルーリボンハイブリッドのバスコレ80モデルです。
一般流通品ではなく発売の告知もありませんでしたが、オークションに出品された事をきっかけに情報が拡散した格好でしょうか。製品は日野のショールーム=八王子市みなみ野にある日野オートプラザ内で販売されています。

オートプラザは以前から一度訪問を〜と気になってはいたものの、何しろ場所的に微妙な距離があり、さらに開館が平日日中中心とあってなかなか行き難い…何だかんだと延び延びになっていたところ、結果的にこの製品が出向く良いきかっけとなったのでした。
品物自体は恐らく新車発表に際して事業者/社内向けにノベルティとして作られたものが一部外向けにも販売された形ではないかと予想しますが、当然ながら真相は不明。以前京商のダイキャストモデルでオレンジ色の1/150セレガが出回った事がありましたがこれと同じケースでしょうか。 以下このモデルの簡単紹介です。



品番:HBK001 日野ブルーリボンハイブリッド 日野特注モデル

プロトタイプ 方向幕 車番 成型色 付属品
日野ブルーリボンハイブリッド 前:Hybrid 後:HINO 不明 ミラーパーツ・透明電池ケースカバー

メディア等に公開された仕様ではなく、前面方向幕周りがブラックアウト化された姿が再現されているようです。





プロポーションについては私の目には若干ライト周辺が大きく見えるかな?程度で然程違和感は無く思いますが、そもそもこの車種について評価するだけの知識や見分は持ち合わせておりませんので詳しい評価は避けます。

模型としての出来栄えは流石80。通常のバスコレと比べて寸法で約2倍、面積で約4倍、体積で約8倍、そのスケールメリットを生かしたディティール感は申し分ないです。

ヘッドライト・フォグ&ポジションランプ・リアテール&ウインカーは透明樹脂パーツが埋め込まれています。(フロントコーナリングランプとリア後退灯は銀印刷のみ) また、各方向幕は透明パーツの上に印刷されたパーツが窓裏に取り付けられている事から、LED等を仕込んで遮光を工夫すれば点灯化もそれほど難しくないような構造になっています。 ぼかしを多用した独特の模様は最近多用されているインクジェット印刷によるものです。従って解像度は正直イマイチ&表面のザラ付きも何時も通りですが、コストを考えれば致し方なしでしょう。

本当はバラして内装や構造的な部分も撮りたかったのですが、床板を外すのにツメを折りそうな悪寒がする為一旦ヤメ。何方か壊さずバラす良い方法がありましたら是非ご教示ください。



シャシーはこんな感じ。
ここも80らしく細かく再現されており、リアアクスル周辺の造作などは見応えがあります。 タイヤはシリコンゴムでホイールとは別パーツ。1/150バスコレで言うところの走行用タイヤのような構成です。

品番はHBK001。HB品番=品番的には通常品の特注品(K品番)の扱いではありますが、日野ブルーリボンRUのような前輪のステアリング機能は省かれ、全国バスコレ80シリーズのエルガミオ同様前輪がステアしない仕様となっています。他の部品構成は通常シリーズと遜色なく、今後もし同型車が製品化された場合価格帯がどうなるのか興味深いです。 個人的にはこの仕様で2,680円はかなり安い気がしますが果たして…



内容はこんな感じです。
車体はクリアケースに収められ、ユーザー取り付けのミラーパーツ、そして透明電池ケースカバーが付属しています。 クリアケースの台座には中央にネジ固定用の穴が開いていますが、製品の状態ではネジは付属せず固定もされておりません。 ミラーパーツは何時も通りランナー状になっており、ユーザーが切り離して取り付けます。白色樹脂製ではあるものの若干濁り気味の色である事から、無垢のまま取り付けると違和感が出るので出来れば塗装を施してから取り付けてあげたいものです。



このモデルの目玉? 電池ケースは通常の塗装済みの他に透明樹脂で成型されたものも付属しています。
カバーを外すと何と中の電池セル等簡易なディティールが表現されており、カバーを透明のものに差し替えて楽しむ事も出来ます。 このカバーは取り付け用のボスに引っ掛かるツメのような成型は無く圧入で取り付けてありますので、車体との隙間から若干めくる感じに少し持ち上げれば車体をバラす事無く簡単に取り外し出来ます。

将来的にこのモデルが一般事業者モデルとして発売された際、電池セル部分と透明カバーパーツが付属するかは微妙なところでしょうか。もしかしたらこの特注モデルだけという可能性も?? ついでにクーラーも剥がしてみましたが、こちらは中身は何もありませんでした。



パッケージの背面と底面はこんな感じです。





昨年末(2015年12月18日)に埼玉スタジアムで開催された「バステク in 首都圏」に於いて、展示されていた実車のダッシュボードにこの特注品が置いてあったようです。既にこの頃には存在していたという事になります。
※方向幕周りのブラックアウトが模型と展示車では違うようです。



こちらはいすゞブランドになりますが、1/43スケールの本格的なモデルも存在します。(K氏所蔵品)
昨年の東京モーターショーで一般向けとしては15個限定で発売された特注品で、GOOD SMILE COMPANY製、お値段49,000円也。これが当地では瞬間蒸発したそうで、その出来栄えと良い正にプレミアムモデルと言えそうです。


今回は珍しく大きなモデルを取り上げみましたが、やっぱり1/150で欲しいぞと。Nスケールでの新型エルガ系列の製品化を希望してレポを終わりたいと思います。



■謝辞
一部の画像は かねよし氏・イーチコ氏よりお借りいたしました。御礼申し上げます。





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